ヤクルト初の助っ人日本1号連弾で高津政権初5連勝 ソロ4発“有観客最終戦”で2位浮上

[ 2021年4月26日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4-3中日 ( 2021年4月25日    神宮 )

<ヤ・中>午後8時10分に試合が終了した神宮球場

 神宮球場が静寂に包まれる前に、名刺代わりのアーチを描いた。27日の巨人戦から無観客開催となる本拠に集まったファンは4978人。応援の傘がスタンドで揺れる中で、ヤクルトの新外国人コンビ、サンタナとオスナが夜空に豪快な花火を打ち上げた。

 6、7番を担った右の長距離砲2人が競演したのは4回。先頭で村上が右越えソロを放つと、1死後にメジャー通算77本塁打のサンタナが続いた。ライナーで右翼席へ来日1号ソロ。「最高の気分。ファンの前でホームランを打てて、とても気持ちいい」。3試合9打席目で出た初安打がいきなりアーチだ。

 前日にサヨナラ打を放ったメジャー通算24発のオスナはバックスクリーンに1号ソロ。「前の打席でチェンジアップで打ち取られたので狙ってはいなかったが、浮いてきたら打ちにいこうと決めていた」。ヤクルトの外国人選手が来日1号を2者連続で記録するのは史上初。新助っ人のアベック弾は99年のペタジーニ、スミス以来22年ぶりで、村上との1イニング3発も完成させた。

 3日に来日し、2週間の隔離期間を経て合流3日目だが、急速にチームに溶け込む。ドミニカ共和国出身のサンタナは「日本人の礼儀作法と大自然に感動している」という。ベネズエラ出身のオスナは日本食に舌鼓を打ち、和牛がお気に入りだ。

 中村も初回に2号ソロを放ち、両軍6本のソロが飛び交ったアーチ合戦。高津監督は「試合としては面白かったんじゃないですかね」と就任後最長の5連勝、同最多の貯金5とした一戦を振り返った。持ち前の打線に厚みが増して2位に浮上。「いい状態をキープしたい。ちょっと形が見えてきたのは確か」と手応えを口にした。5月4日からは本拠で首位・阪神との対戦も控えており、画面越しでファンに熱い戦いを届ける。(青森 正宣)

 《新外国人アベック弾は99年ペタジーニ&スミス以来》サンタナ、オスナのヤクルト新外国人コンビが4回にそろって来日初本塁打。ヤクルトの新外国人同士のアベック本塁打は99年8月7日の阪神戦でペタジーニ、スミス以来22年ぶり。同コンビのアベック弾は同年6度あり、開幕戦となった4月2日の横浜戦の8回にともに来日1号を放ったのが初めてだった。

 《99年のヤクルト》若松新監督の下、投手ではハッカミー、野手ではペタジーニ、スミスらを補強。ハッカミーはチーム最多の12勝、ペタジーニは44本で本塁打王。スミスは20本塁打を放ったが、この年限りで退団した。最終順位は4位。

 ▼ヤクルト・村上(4回、8試合ぶりの本塁打でリーグトップタイの8号ソロ)最後まで拾うことができました。

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