ヤクルト・村上 2冠弾!池江の4冠魂に感動 セ界トップ6号3ラン&15打点「完璧でした」

[ 2021年4月14日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5-1DeNA ( 2021年4月13日    神宮 )

<ヤ・D>5回1死一、二塁、村上は3ランを放ち打球を見つめる(撮影・村上 大輔)
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 着弾点は右中間席上段だった。「完璧でした」。ヤクルト・村上は悠然と走りだした。二塁を回った視線の先、左翼席後方に見える国立競技場。本拠・神宮に隣接するオリンピックパークには、五輪のモニュメントが設置されている。

 「物凄く出たい気持ちがあるし、そのためには活躍しないといけない」

 5回、リーグ単独トップに立つ6号3ラン。打点もトップタイの15とし、東京五輪まであと100日の節目を迎えた。2月。沖縄・浦添キャンプを視察した侍ジャパンの稲葉監督は「四球も選べて出塁率も高い。成長している」と評価した。正三塁手不在の侍。今季三塁で13試合に先発する村上は、候補の一人だ。

 五輪出場を決めた同年代の活躍も刺激だ。オフに雑誌で対談した競泳女子の池江が、白血病から復活し東京五輪出場権を獲得。「本当に凄いなと感動した。前を向く姿勢を見習わないといけない」と思いも新たにした。

 主軸の自覚も成長を後押しする。1月。新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。自主トレをともにした青木らが濃厚接触者に認定され、隔離生活に入った。「ご迷惑をかけてすみませんでした」。自主トレメンバーのグループLINEに投稿してわびたその青木をはじめ、内川が3月31日に濃厚接触者となり離脱した。「暗いときは“次、次”って青木さんが率先して出していた。こういうときはこう声出ししてたなとか」とベンチで誰よりも声を張った。

 4月は打率・375、4本塁打、12打点で、チームの勝率5割復帰に貢献。青木らはきょう14日に復帰する。「もちろん心強い。かといってそこに甘えるわけではない」。21歳の4番は頼もしい限りだ。(青森 正宣)

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2021年4月14日のニュース