松山が「世界」を獲ったのなら虎は「セ界」の頂点に立つ 矢野監督が後輩の大偉業に刺激受ける

[ 2021年4月14日 05:30 ]

13年6月、ミズノオープン練習日に松山英樹(左)にテレビ番組内でインタビューした本紙評論家時代の阪神・矢野監督

 阪神の矢野燿大監督(52)が13日、東北福祉大の後輩で親交のある松山英樹(29)のマスターズ優勝を祝福した。広島戦の降雨中止決定後、興奮冷めやらぬ様子で「ホントにスゴい」と絶賛。メジャー初制覇で日本中を喜ばせた“後輩”のように日本一を勝ち取り、ファンを熱狂させる思いを新たにした。

 まるで我が事のように喜び、一方で23歳年下の後輩への尊敬の念を隠さなかった。松山の感動的なマスターズ制覇から一夜明け。感想を聞かれた矢野監督は雄弁だった。

 「いやもう、寝ずに見たよ。ホントにスゴいよね。世界のプロゴルファーが一番勝ちたいトーナメントというくらいの大会。その中で勝ちきる強さと、自分を見失わない強さが松山君にはあるから。ずっと見ているわけじゃないし、報道だけだけど、練習もスゴいするし、周りに流されない強さというのは松山君から感じる」

 東北福祉大出身というだけでなく、ゴルフ部の阿部靖彦監督とは旧知の仲ということもあり、評論家時代の13年にはインタビューするなど以前から親交があった。矢野監督自身もゴルフはプロ級の腕前。プレー面の凄さはもちろんながら、感服したのはその精神力であり、向上心だった。

 「常に上を目指しながらやって。野球をやる子どもたちに夢を持ってもらうとか、俺らのプレーからそう感じてもらうというのは、俺らも大事にしている部分だけど、松山君も世界に通用するゴルファーを目指してもらいたいとか、ゴルフ業界とか、そういうのを意識してやっている」

 誰かを喜ばせたい、野球界を盛り上げたいという思いは、矢野監督も就任以来ずっと口にしてきた言葉だ。種目は違えど、それを最高の形で体現した誇れる後輩に、刺激を受けないはずがない。

 「仙台も元気になったり、松山君も大学の名前を出してくれるしさ。俺らは世界一というところじゃないけど、日本一というのを目指しているので。刺激をもらえた」

 この日の広島戦は残念ながら雨で水入りとなり「やろうと思っていたけどねえ。しゃあない」と話したが、ここまで11勝4敗の単独首位。文句なしのスタートを切った。先発投手陣が力投し、中継ぎも安定。新人の佐藤輝や中野も躍動し、就任3年目にして最高の手応えがある。世界を制覇した松山に負けじと、セ界の頂点に立ってみせる。 (山添 晴治)

 ○…矢野監督は評論家時代の13年6月25日に、東北福祉大の後輩にあたる松山英樹と対面。同27日から始まるミズノオープンに備えてコース入りした松山をテレビの取材で訪れ「必死のパッチ」の文字が入ったタオルをプレゼントしている。

 ○…松山が東北福祉大時代から行きつけのレストラン「KAYA」(仙台市青葉区)は、矢野監督にとっても思い出深い。大学在籍時の4年間はもちろん、プロ入り後も仙台遠征があるたびに同店を訪れていた。お気に入りの逸品は「ポークステーキチーズのせ」と「ガーリックステーキ」。この日、改めて「KAYAは俺も大好きなレストランやからさ。KAYAも行きたくなったよ」と懐かしの味に思いを寄せた。

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