侍J稲葉監督が公式戦視察スタート 阪神―広島が雨天中止も森下に「ああいう整った選手はジャパンに必要」

[ 2021年4月13日 19:00 ]

<神・広雨天中止>甲子園球場を訪れた侍ジャパンの稲葉監督(中央)=撮影・奥 調
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 侍ジャパンの稲葉篤紀監督と建山義紀投手コーチは13日、甲子園で予定した阪神―広島を訪れて東京五輪へ向けた公式戦視察をスタートさせたが、あいにくの天候で試合は雨天中止となった。

 稲葉監督は開口一番「今日はカープの森下投手が投げるので見に来ました」と切り出した。この試合は広島が森下、阪神が西勇が先発予定だった。

 昨季新人王を獲得した森下は、今季ここまで2戦2勝、15イニングを投げて被安打7、12奪三振で、失点0の防御率0・00と好調な滑り出しをみせている。

 「昨年もいい成績を残し、今年も安定感がある。トップチームの経験はないが、ああいう整った選手はジャパンに必要だなと楽しみにしていた。今後もしっかり見ていこうと思う」と高い評価を口にした。

 侍ジャパンの候補選手では、ソフトバンク・千賀と西武・外崎が故障で長期離脱が決まった。約100日後に迫る東京五輪への出場へ、厳しい状況に立たせられた。これには稲葉監督も「彼らの野球人生を考えると、しっかり治して、とそこだけを願っている。ジャパンというより、1日も早く治すことに専念してほしいと思います」と祈るような表情で口にするしかなかった。

 特に千賀は選出されれば、エース格の先発投手として、また経験のある勝負どころでの抑え投手としても、投手陣の柱の一角を任せられる存在だった。簡単に防げない大きな穴となりかねないが、一方で森下ら若い候補選手たちも躍進著しく成長を示している。稲葉監督は「今日は残念でしたけども、また機会をみて見に来たい」と雨脚が強まる甲子園を後にした。

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2021年4月13日のニュース