阪神・中野が「大学の先輩」松山英樹の偉業に続く オーガスタ級の「難敵」広島・森下撃つ

[ 2021年4月13日 05:30 ]

東北福祉大の先輩、松山英樹のマスターズ制覇に刺激を受けた阪神・中野

 阪神は13日から2・5ゲーム差をつける2位・広島と甲子園で3連戦を戦う。最近2試合連続遊撃で先発出場しているドラフト6位・中野拓夢内野手(24)は12日、東北福祉大の先輩でマスターズ制覇の偉業を成し遂げた松山英樹に刺激を受け、チームが過去1度も黒星を付けたことがない、自身初対戦となる広島・森下撃ちに意欲を見せた。

 プロ初の3安打を放ち心地良い眠りにいた中で、東北福祉大の大先輩が成し遂げた偉業。目を覚ましインターネットのニュースで知ったという中野は、先輩に改めて敬意を示し、自身のさらなる活躍を誓った。

 「素直に自分自身もうれしい気持ちがあります。アジア人初ということもあって、本当にすごい記録をつくられたんだなと。(競技は違うが)自分も頑張らないといけない気持ちにもなりました。松山選手に続いてなんとか自分も大学の名前を売っていけたら」

 松山とは5学年違うが、在学中に直接、話を聞く機会に恵まれた。当時は野球部が毎年米国遠征しており松山が激励を込めて遠征先を訪問。すでに世界と戦っており「オーラを感じました」と回想し「技術より気持ちの持ちようだったり、メンタルのことが多かった」と試合に臨むにおいての心構えなどで助言を受けたという。

 社会人1年目から始めたゴルフは100を切る程度。しかも、野球とは違い右でスイングするという。大先輩との夢のラウンドについて聞かれると「足を引っ張ってしまうかもしれないですけど」といいながら期待した。

 そのためにも「新人王」を目標に掲げる本業で、まだまだ活躍が求められる。13日も遊撃での先発が有力。相手先発は前回3月30日の対戦で6回1安打の快投を見せるなどチームが過去5度の対戦で4勝を献上し一度も土を付けたことがない森下。大学時代は公式戦での対戦はなく、前回も未対戦。ここまで17打数9安打(打率・529)で14人の投手と対戦し8人から安打を記録。途中出場が多いことを考えれば、瞬時の対応力にも長け、難敵にも対応できる可能性は高い。

 「本当にいい投手というのは分かっている。何球も甘い球は来ないと思っているので、1球で仕留められる準備をしていきたい」

 世界を制した先輩には及ばないが、中野にとっても「セ界制覇」へ森下撃ちは避けては通れない道になる。(須田 麻祐子)

続きを表示

この記事のフォト

2021年4月13日のニュース