虎党が待ち望んだ呼応 開幕から11戦連続Hの糸原も近本復活を喜んだ「1、2番でつなげて、ができた」

[ 2021年4月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7ー1巨人 ( 2021年4月7日    甲子園 )

<神・巨>4回2死一、三塁、2点適時二塁打を放ちガッツポーズを決める糸原(撮影・大森 寛明)
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 その勢いは再加速し始めた。阪神・糸原が、開幕から11試合連続安打。今季3度目の猛打賞と快音が止まらない。

 「1、2番でつなげてというのができたんで、最高の形でした」

 「チカイト」が、かみ合った。初回の第1打席に左前へ運び、あっさり記録を伸ばすと見せ場は3回の第2打席だ。直前の近本が四球で出塁。無死一塁から初球を右前に運んでエンドランを成功させ好機を拡大。マルテの3球目には捕手の悪送球を誘う二盗を決め、先制点を呼んだ。

 4回も2死一、三塁で再び初球をたたいて右中間へ快打。スタートを切っていた一塁の近本をも迎え入れる2点適時二塁打で宿敵を突き放した。「積極的に仕掛けていこうと。しっかり振れて良かった」と1、2番でもぎ取った価値ある得点に手応え十分。矢野監督も「作戦をやっても決めてくれる。(打線を)健斗が引っ張ってくれてる」と最敬礼だ。

 転んでも、立ち上がる。刻まれた“傷”も発奮材料にする――。背番号33の揺るがぬ信条だ。昨年7月、試合中に右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。打率・310と、オフから取り組んできた柔軟性を生かした打撃フォームで快音を連発していた最中のアクシデントだった。目の前が真っ暗になっても、下は向かなかった。「麻酔が切れた時に傷口がめちゃくちゃ痛くて…」。手術後も右手はギプスで固定され、日常生活にも支障をきたした。簡単な道のりではなかった。それでも、体に刻みつけるように、言い聞かせた言葉がある。

 「このけがも自分には意味がある。ここから成長できるチャンスをもらった。またやり直して強くなる。右肩上がりだけじゃおもしろくないでしょ」

 強く、たくましくなって帰ってきた。09年の金本知憲がマークした開幕13試合連続以来の同11試合連続安打。“令和のアニキ”は力を込めた。「昨年は自分が悔しい思いをしている。それをぶつける意味で強い気持ちで臨んでいる。今年は絶対に勝ちたい」。上から下まで土の付いたユニホームに覚悟がにじんだ。(遠藤 礼)

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