日本ハム 低迷している今こそ必要な戦う姿勢 主力が体現する“ファイターズの魂”

[ 2021年4月8日 09:00 ]

札幌ドームのベンチ裏通路に張られた、日本ハム・栗山監督が求める全力疾走の横断幕
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 今季、日本ハムが本拠とする札幌ドームの三塁側ベンチ裏の通路に今季の指針となる横断幕が掲げられた。「ファーストまでどんな状況でも全力で駆け抜けろ!これこそ我々ファイターズの魂だ!!」。開幕前の3月23日の全体練習。栗山監督がナインを集めて野手には「全力疾走」、投手陣には「どんなに打たれている状況でも攻める気持ち」を求めた。この言葉を受け、この横断幕が完成したのだ。

 チームは7日までの開幕10試合を1勝7敗2分け。投打ともに精彩を欠き、ファンにとってはストレスのたまる試合が続いている。指揮官が求めるのは、長いシーズンで仮に勝てなかったとしても戦い続ける姿勢だ。コロナ下で野球ができることへの感謝。コロナ下でも応援に駆けつけてくれるファンのためにも「どんな状況でも姿を見せる責任がある」とナインを前に熱い口調で語りかけた。

 チームが低迷している今こそ、戦う姿勢を見せる必要がある。選手会長の近藤はチームが劣勢でも一人ベンチで立って応援する姿がある。大田は不調で先発メンバーから外れた際、普段以上に投手、野手を鼓舞していた。若い選手が多いチームで、主力が先頭に立ってチームを引っ張っている。ファンは仮に負けたとしてもこのような明日への活力になるような姿、プレーを求めていると思う。

 昨季にチーム最多タイ8勝を挙げたバーヘイゲンら助っ人が合流するまでは我慢の戦いが続くが、必ず好転する時は来るはず。今はそう信じて戦い続けるしかない。(記者コラム・東尾 洋樹)

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2021年4月8日のニュース