13K完封発進 創価大の152キロ左腕・鈴木勇にスカウト「変化球が良くなった」

[ 2021年4月7日 18:52 ]

東京新大学野球・第1週第1日   創価大2―0杏林大 ( 2021年4月7日    大田 )

スカウトが集結する前で好投を見せた創価大・鈴木勇(撮影・川島 毅洋)
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 今秋ドラフト候補に挙がる創価大の152キロ左腕・鈴木勇斗(4年)は杏林大との開幕戦で1安打完封勝利をマークし「(リーグ戦で)完封は初めて。自信につながる。体力には自信があるので」と涼しい顔で122球を投げきった。

 12球団のスカウトが30人以上集結する中、奪った三振は13個。この日の直球の最速は143キロ止まりだったが、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ「キャンプの課題が変化球。去年よりも変化球で三振が取れたのは、その成果が出たと思う」と胸を張った。

 カーショー(ドジャース)に憧れる左腕は、動画などでフォームを研究し、右足の上げ方やグラブの使い方はそっくりになった。フォームが安定したことで、課題だった制球面も改善した。
 ネット裏で視察したスカウト陣たちは、変化球の成長を挙げる声が多く上がった。ソフトバンク・福山龍太郎アマスカウトチーフは「バランスがいい投手で変化球も多彩」と評価。巨人・榑松伸介アマスカウト統括は「去年は力任せで投げることがあったが、変化球が良くなった。今日も変化球を上手く使っていた。これからが楽しみな投手」と話した。

 DeNAの河原隆一編成部スカウティングディレクターは「スライダーと同じくらいの球速でチェンジアップが良かった。右打者の外に上手く抜けていた」。広島・尾形佳紀スカウトは「右打者のインコースにいい球が決まっていた。先発で長い回を投げられる投手」とした。

 リーグ戦初采配となった堀内尊法監督は「鈴木は本調子ではなかったが、苦しい試合を勝てて良かった」と喜んだ。(川島 毅洋)

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2021年4月7日のニュース