阪神・西勇 やっぱりGキラー “7回完投”で今季初勝利「梅野がリードを引き出してくれた」

[ 2021年4月7日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6ー2巨人(7回降雨コールド) ( 2021年4月6日    甲子園 )

<神・巨>今季初勝利を挙げ、糸井(右)にねぎらわれる西勇(撮影・北條 貴史)
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 エースの貫禄だった。阪神先発の西勇が7回4安打2失点で今季初星。7回裏終了降雨コールドとなり、完投勝利のおまけも付いた。

 「コンディショニングがすごい難しい中だったんですけど、梅野が良いふうにリードを引き出してくれたので、リズムよくいけました」

 試合前から強めの雨が降り続けマウンドがぬかるむ悪条件でも、Gキラーぶりは今季も健在だった。初回を8球、2回を7球、3回も8球と打者9人で片付ける完璧な立ち上がり。相手先発のサンチェスが制球に苦しんだのとは対照的に、冷静な投球でゲームを支配した。昨季は5試合に登板して3勝1敗、防御率1・77。チームが8勝16敗と大きく負け越した中での奮闘を、再現してくれるに違いない。

 「大きいと思う。結果論ですけど、1人で終わったのは相当でかい。週の頭ですし、相手もすごくいいピッチャーばっかりくるし。なかなか厳しい戦いが続くと思うんですけど。雨のゲームでもものにできて、ゲームをつくることができてよかった」

 6連戦の初戦から、リリーフ陣の温存にも成功した。今季は9回での打ち切りということもあり、試合中盤から積極継投。開幕戦から1試合平均2・9人をつぎ込んできただけに、前日の移動日と合わせ2日連続で休養を与えられたことは大きな意味を持つ。矢野監督からも「この雨で集中しにくいところでしたけど、丁寧に丁寧に投げてくれて。最後までいってくれたというのは非常に助かりました」と最敬礼された。

 その指揮官から託された巨人との初戦を制したのは18年以来3年ぶりだった。「チーム自体がいい流れできていますし、そんな負けるという雰囲気もない」。次週は広島戦、2週間後には巨人との再戦が待つ。上位球団との対戦が続くが、火曜日のカード頭には大黒柱がいる。(阪井 日向)

 《10試合で貯金4》阪神は10試合を終えて7勝3敗の貯金4。チームの開幕10試合時点では12年の貯金4(6勝2敗2分け)以来9年ぶりで、同年はシーズン5位だった。2リーグ制以降の最多は9勝1敗の貯金8で56年と02年の2度。なお過去リーグ優勝した5度のシーズンは62年貯金2(6勝4敗)、64年貯金2(6勝4敗)、85年貯金6(8勝2敗)、03年貯金2、05年貯金5(7勝2敗1分け)ですべて勝ち越している。

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