亀山つとむ氏　近本の先頭打者弾は今の阪神には「1点」以上の効果ある

セ・リーグ   阪神3－1中日 （ 2021年4月4日    京セラD ）

スポニチ評論家・亀山つとむ氏　
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　【亀山つとむ　視点】打線が少し下降気味の中で、入れ替わるように近本の状態が上がってきたことが大きい。長打も打てるのが魅力。先頭打者弾は当然ソロなのだが、今は先発投手がみんな調子がいいので、この「1点」が試合の流れを呼び込む効果は決して小さくはない。

　7回無死一塁から一塁前に転がした送りバントが俊足を生かして内野安打になった。こういう1本が不振を脱出するきっかけになることは多々ある。1番打者にエンジンがかかってくれば、打線も全体的につながりが出てくるはずだ。

　佐藤輝がスタメンから外れた。使い続けるべきだとか、さまざまな考え方はあるが、ベンチは143試合を勝つために「休養」という選択肢をとったのだと思う。5日も試合がないので2日間で体と、そして頭の中もリフレッシュしてほしい。

　代わりに右翼で出場した陽川が決勝打。もう1枚カードが増えたことで今後、サンズ、マルテらも休ませやすくなった。（スポニチ本紙評論家）