満を持して西勇だ 阪神の開幕4連勝へ、エースが30日の広島戦先発「6連戦の先陣としても大事」

[ 2021年3月30日 05:30 ]

キャッチボールを終え、笑顔を見せる阪神・西勇(撮影・坂田 高浩)
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 チームの勢いを加速させることしか、頭にない。30日の広島戦(マツダ)に先発する阪神・西勇輝投手(30)が、「連勝街道」継続を誓った。

 「チームがいい流れで来ているし、6連戦の先陣としても大事。自分が長いイニングを投げて、役割を果たせればいいと思う」

 開幕から藤浪、青柳、ガンケルがつないできた先発のバトンを、最善の形で次に渡していくことが最低限のテーマ。その上で、6連戦の先陣として弾みをつける内容を目指す。そんな西勇の姿勢を、相性も後押しする。マツダスタジアムでの広島戦は通算9試合に先発して6勝0敗、防御率2・11と無敗。ホームゲームを含めても19年8月3日の対戦から7連勝中と“無双状態”だ。それでも「球場は何も関係ない。自分の投球をするだけ」と余念なし。目の前の投球だけに集中していく。

 調整も万全だ。最後の調整登板となった24日の2軍練習試合、四国・徳島戦(鳴尾浜)では、3回無安打無失点。春季キャンプ中にぜんそくを発症して一時離脱も、その不安を振り払う順調ぶりだ。

 「ぜんそくでいろいろとできなかったが、この1カ月で埋めることができた。心理的にいい状態で試合に入れる」。この日は鳴尾浜球場で投手指名練習に参加。キャッチボールやショートダッシュなどで最終調整した。矢野監督からは「精いっぱい腕を振って投げると、いつも言ってくれている。その姿をまた見せてくれたらチームにもプラスになる」と全幅の信頼を受ける。好相性の舞台で快投し、チームとともに上昇気流に乗っていく。(長谷川 凡記)

 【西勇の経過】
 ▽2月23日 ぜんそくの検査のため沖縄・宜野座キャンプ終了を待たずに帰阪。

 ▽3月3日 甲子園での全体練習に合流し、9日ぶりにブルペンで投球練習。「焦ることなく、マイペースでやっていきたい」

 ▽同5日 オープン戦のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で今春初の実戦登板。先発で2回1安打無失点。「ほどよい緊張感を持って投げることができた」

 ▽同10日 教育リーグのオリックス戦に先発し4回4安打無失点。

 ▽同16日 オープン戦のヤクルト戦(神宮)に先発し5回6安打2失点。

 ▽同24日 2軍練習試合の四国・徳島戦(鳴尾浜)に調整登板。先発で3回、打者9人に対し完全投球。

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2021年3月30日のニュース