日本ハム・上沢 開幕投手へ万全!出血も何の5回零封、実戦3試合計11イニング無失点

[ 2021年3月4日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム7―0西武 ( 2021年3月3日    札幌ドーム )

<日・西>先発の上沢は5回無失点の好投(撮影・高橋茂夫)
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 2年ぶり2度目の開幕投手を務める日本ハム・上沢直之投手(27)が3日、札幌ドームでの今季初戦、今季初のオープン戦となった西武戦で5回4安打無失点、4奪三振と好投した。中6日の登板間隔でいけば開幕戦まで残り3試合となる中、3つのテストを行う余裕も見せ、今春の実戦3試合計11イニング無失点。無観客での春季キャンプを終え、北海道に球春到来となった試合で4364人のファンに今季初白星を届けた。

 マウンドからの景色はいつもと違った。それでもゼロに抑えてベンチに帰ってくる上沢の頼もしさは変わらなかった。「違った景色で投げてみたらどうなるかという興味本位」と、横幅61センチの投手板の踏む位置を普段の真ん中から一塁側へ変更。象徴的だったのが、左の巧打者・栗山をチェンジアップで二ゴロ併殺打に仕留めた場面だ。

 4回1死一塁。栗山に対し、カウント2―1と打者有利のカウントから外角へ逃げるように落ちる「いつもより曲がった」というチェンジアップでタイミングをずらして4―6―3と注文通りの併殺を完成させた。一塁側を踏む利点は、右打者の内角、左打者の外角へ角度を付けられること。右打者への内角シュートや左打者への外角チェンジアップに角度が付き、左打者の内角球も「角度がないのでいい感じで投げられた」と新発見もあった。投手板の位置は「まだいいか悪いかは分からない。悩みますね」としたが、新たな引き出しが増えたことは確かだ。

 3回の投球中、リリース時に親指が引っかかって右手薬指から流血。ベンチ内で治療を受けて続投したが、そのアクシデントすら生かした。リリース時に薬指に引っかかりやすい直球、シュートの割合を減らし、「変化球でカウントを取る練習。シーズンに入ったらこういう状態でも投げないといけない」と負担の少ないスライダーやチェンジアップの割合を増やしてゼロを並べた。そして、5イニングで3併殺。「併殺は理想的。いかに粘れるかが大事」とうなずいた。

 新球シンカーも1球試投したが、こちらは失敗した。初回、2死走者なしで森にカウント1―2から抜ける軌道を思い描いて投げたが、145キロの「ほぼシュート。今日はやめておこうと思った」と苦笑い。試行錯誤しながら開幕へ向かうエースに、栗山監督は「いろんなことが見えたので良かった。状態も悪くなさそう」と心配なさそうだ。

 実戦3試合で計11回を無失点。上沢からは「どこかで吐き出しておきたい。あまり続くと不気味」とぜいたくな悩みも飛び出した。26日。敵地での楽天戦へ、エースの調整は万全だ。(東尾 洋樹)

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