全てが規格外!阪神ドラ1佐藤輝が「通天閣打法」で先制打 対外試合打率・394で本物証明

[ 2021年3月1日 05:30 ]

練習試合   阪神4ー3ヤクルト(特別ルール) ( 2021年2月28日    浦添球場 )

<ヤ・神>初回1死一塁、大山(奥)と3、4番を組んだ阪神・佐藤輝は左越えに先制適時二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)    
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 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21=近大)が28日のヤクルトとの練習試合(浦添)に「3番・左翼」で出場し、同じドラフト1位・木沢(慶大)から初回に先制の適時二塁打を放った。左翼手が目測を誤って捕球できないほど高く上がった飛球で、改めて特長を見せつけた。沖縄宜野座キャンプは、きょう1日に打ち上げ。計8度の対外試合を打率・394で終えた。

 佐藤輝の力強いスイングが勝った。

 「普通のフライだったので、はい…」

 初回1死一塁で迎えた木沢との“ドラフト1位対決”。初球の151キロを強振し、左翼方向へ。天高く打ち上げ、最初は誰の目にも凡飛に見えた。他でもない本人が打ち損じを悔やむような表情だった。

 ところが…。

 強風でもないのに白球がなかなか落ちてこない。落下点へ前進した左翼手・中山が慌てて後退しても、間に合わない。打球はフェンス手前に落ち、一塁走者を一気に迎え入れる先制二塁打になった。

 守備側を錯覚させる驚異的なスイングスピードと滞空時間の長い弾道。一見、幸運に見える3試合10打席ぶりの安打にも特長が詰まっていた。中日・金子スコアラーは「もともと逆方向へ伸びる。伸びと、風と、野手もちょっと逆にいった感じ」と分析し、巨人・横川スコアラーも「打ち損じでも、しっかり飛距離が出る」とうなった。

 21日の広島戦でも森下の変化球を打ち損じた飛球がマウンド付近に高々と上がり、三塁手・羽月の落球(記録は失策)を誘った。規格外のパワーを持っているからこそ、平凡な飛球でも何が起こるか分からない。守備陣に重圧を強いる“武器”と言っていい。

 「しっかり強く振るのが、自分の持ち味なので、常にやっていきたい」

 2回1死一、二塁では低めのスプリットで空振り三振。大学時代は練習試合で一度だけあったという木沢との対決は“引き分け”で、「強い投球をしてくるのかなと思う」と本番での再戦を心待ちにした。バット選びで同型を採用した同じ左の強打者、村上の打撃もしっかり観察。「追い込まれてからは逆方向にいいファウルを打って、甘めに来たらヒットにしていた。見習うところかなと思う」と刺激にした。

 8度の対外試合にすべて先発し、1試合を除いてフル出場。スコアボードの上を行く本塁打あり、バットを折ってフェンスを越す特大ファウルもあり…。最後まで見る者を驚かせる打球を放ち、沖縄での実戦を終えた。 (長谷川 凡記)

 ▽通天閣打法 水島新司の漫画「ドカベン」に登場する通天閣高校(大阪)のエースで4番を務める坂田三吉(左投げ左打ち)の打法。ゴルフスイングのようなフォームから高さ100メートルを超える飛球を打ち上げ、落球を誘ってランニング本塁打を狙う。2年夏の甲子園大会では決勝戦で「サヨナラランニング本塁打」を放ち、全国優勝を決めた。

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