張本勲氏 ヤクルト・村上にトリプルスリー期待「4番30盗塁」見せてみろ!

[ 2021年2月16日 05:30 ]

張本勲氏
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(21)が15日、今季初の実戦となった紅白戦に紅組の「4番・三塁」で出場。2回の初打席で左前打を放つと、すかさず二盗を決めた。昨季11盗塁を記録した「走れる4番」。東映(現日本ハム)時代の1964年に4番打者で31盗塁を記録したスポニチ本紙評論家の張本勲氏(80)は自身以来の4番で30盗塁と打率3割、30本塁打も含めたトリプルスリーを期待した。 

 昨季の11盗塁はまだまだ少ない。30盗塁。この数字を超えたら、村上にはぜひ「大あっぱれ」をあげたいね。そうなれば「トリプルスリー」も見えてくる。4番打者とあって、監督からはなかなか盗塁のサインは出ないかもしれない。それでもバットだけでなく、走塁でもチームを引っ張る存在に。それだけの素質を秘めた男だよ。

 私ももちろんサインが出て走っていた。足は速かったね。高校時代は陸上部に誘われて大会で200メートルを何度も走った。亡くなった元オリックス監督の仰木彬さんには「おまえは一塁から本塁まではイチローより速かった」とも言われたよ。通算は319盗塁だが、自由に走らせてもらえればもっと数は増えていたかもしれない。

 通算成績で打率3割、500本塁打、300盗塁を記録したのは私と、ウィリー・メイズ(元ジャイアンツなど)。世界に2人しかいないらしい。村上にはその域に迫ってほしい。盗塁数を増やすためには打率、出塁率も重要だ。40本塁打に打率3割3分以上。スケールの大きいトリプルスリーを目指してほしい。

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