日本ハム・吉田が7日紅白戦先発 憧れの楽天・マー君から学んで「いつか勝ちたい」

[ 2021年2月7日 05:30 ]

ブルペンで投げ込む日本ハムの吉田(撮影・高橋茂夫)
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 見て学び、いつか勝ちたい――。3年目の飛躍を期す日本ハム・吉田は、楽天・田中将の姿から学び、そして後の対戦に生かしていく考えを示した。

 「(田中さんは)超スーパーエース。見て感じるものがある。マウンドでの立ち振る舞いとか勉強させてもらいたい」。田中将は秋田育ちの吉田には子供のころからあこがれの存在だ。東日本大震災の被災地・宮城に本拠地を置く楽天を13年に日本一へ導いた姿は今も忘れない。「凄いですよね。秋田は被災地の隣。(公式戦が)開幕できるかも分からなかった宮城で優勝したんですから」。復興への歩みを進めていた東北に灯(あかり)をともした13年の劇的な日本一を、改めて思い返した。

 その13年の田中将は脅威的なシーズン24連勝を記録。メジャーでも6年連続2桁勝利を挙げて帰ってきた。さらに雲の上の存在となっただけに、吉田は真顔で言った。「今の僕じゃあ、絶対勝てない。もっとレベルアップしていつか勝てれば…」。そんな日に向け、吉田は7日の紅白戦に先発する。

 今季初実戦に備えて、この日はスケジュール表にはなかったブルペン入り。捕手を座らせて20球を投げた。「背伸びせず、自分の投球をしたい」。その自分の投球の核となるのが独特の伸びがある直球だ。現在は直球に手応えを感じており「ストレートが投げていて感じがいい。直球で3球三振させるくらいでいきたい」と言った。

 今季の先発争いについて、栗山監督は「こんなおいしい年はない。しっかり食べて(先発枠をつかんで)くれると信じている」と強調。今は誰にでもチャンスがある。吉田にとって、紅白戦はローテーション入りへの第一歩だ。ローテーション入りを勝ち取れば開幕カードは楽天戦。持ち味の直球が本来の威力を見せれば「いつか」は近づいてくる。(秋村 誠人)

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2021年2月7日のニュース