DeNA 宜野湾市の“全力投球”受け入れ態勢に感謝、のぼり旗100本に「横浜一心」横断幕

[ 2021年2月7日 05:30 ]

市役所外の横断幕前に座る宜野湾市役所キャンプ担当の神山氏(右)と宮城氏
Photo By スポニチ

 【新様式キャンプリポート最前線】DeNAの宜野湾キャンプの「いでたち」は、例年と変わりがない。名物の強風に耐えるため、実った稲穂のように先が曲がった「スイングバナーのぼり旗」約100本や、スローガン「横浜一心」の横断幕。選手を歓迎するため、球場周辺に等間隔に並んでいる。

 1月25日。緊急事態宣言下で無観客が決定していたが、キャンプ担当の宜野湾市役所観光農水課・神山秀一氏(30)は「選手にやはり宜野湾を感じてもらいたい」とスタッフ10人と設営に汗をかいた。イベントは、ほぼ中止。それでも、神山氏は「DeNAを応援する気持ちは変わらないから」と市役所での仕事中も球団ジャンパーに袖を通している。

 キャンプイン後、のぼり旗に心打たれたのが球団運営担当・大川隆哉氏(53)だ。「いつもと変わらない光景だね。本当にありがたい」。大川氏は85年に横浜入団。95年限りで現役引退後はマネジャー、広報などを歴任し現職に就いた。足を運んだ30年以上を振り返って「こんなキャンプは初めて。ファン誘導がないから仕事の合間に練習が見られてしまう」と言いながらも「宜野湾の方々もしっかり準備してくれた。いいキャンプにしないと」と気を引き締めた。

 静かな球場は打球音、ミット音が響き渡る。「今年はこの時期としては暖かい。ファンの皆さんがいたら熱気も凄かったかな…」と神山氏。だが、練習はライブ配信されており、ファンは蚊帳の外ではない。練習映像の中で周辺に目を配れば、難局下でも球場づくりに全力投球した神山氏らの努力を見ることができる。コロナ下で変わるものもあれば、変わらないものもある。 (DeNA担当・大木 穂高)

続きを表示

2021年2月7日のニュース