アリゾナ州がMLBにキャンプ延期要請 エンゼルス・大谷の二刀流復帰イヤー直撃

[ 2021年1月27日 05:30 ]

二刀流復帰を目指す大谷翔平
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 大リーグ15球団がキャンプ地を置くアリゾナ州の自治体などが深刻なコロナ禍を理由に、2月中旬のキャンプインの延期を大リーグ機構(MLB)に要請したと25日(日本時間26日)、複数の米メディアが報じた。

 現在、同州の新規感染者は1日平均7000人ほどで10万人当たりの症例数が米国平均の約2倍。要請の書簡はピオリア、スコッツデールなどキャンプ地計10人の市長、代表者の署名も添えられた。MLBはすでに予定通りのキャンプ開始と4月1日(同2日)のレギュラーシーズン開幕に臨む準備をするよう各球団に通達済み。日程変更の場合、選手会の承認が必要となり「キャンプやシーズンの日程変更が必要か、保健当局や医療専門家、選手会と検討し続ける」との声明を出した。

 26日(同27日)時点で同州にキャンプ地を置く日本選手はパドレス・ダルビッシュ、レッズ・秋山、マリナーズ・菊池、レンジャーズ・有原、エンゼルス・大谷の計5選手。昨季同様、キャンプインや開幕時期が不透明となったことで、特に懸念されるのが二刀流での完全復活を目指す大谷だ。約4カ月遅れで開幕した昨季は2年ぶりに投手復帰も、右肘の故障で序盤で打者専念。現在はリハビリも順調で、今季はキャンプから実戦での二刀流調整が期待されたが、復帰計画が暗礁に乗り上げる可能性もある。

 一方、フロリダ州の15球団は予定通りキャンプインできるとみられ、同日に一部球団がオープン戦のチケットを一般販売すると発表。調整期間に格差が生まれる可能性がある。昨年は3月中旬にキャンプが中断し、約4カ月遅れの開幕でレギュラーシーズンも60試合に短縮したが、仮にキャンプインが遅れれば再び開幕時期に影響が出るのは必至だ。選手会は年俸保証を理由に開幕遅延による試合数減を拒否する姿勢。予断を許さない状況は続く。

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