再起目指すオリックス近藤「戻る時は今まで以上に」 再び“背番号20”での雄姿を

[ 2021年1月27日 09:00 ]

オリックスの近藤大亮
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 「戻る時は、今まで以上になることは絶対です」。短い言葉に、強い決意がにじみ出た。右肘手術からの再起を目指すオリックス・近藤大亮投手(29)だ。

 「最初は“なんか、ここ気持ち悪いんですけど”っていう感じでしたね。投げ込んでいた中で、徐々に痛みに変わっていきました」

 昨年2月の宮崎キャンプ中、異変に見舞われた。当時の診断は「回内筋の炎症」で軽症とみられていた。「これなら」と、1週間のノースロー調整を挟んで投球練習を再開。しかし、違和感は続いた。今度は横浜市内の病院を受診し、「肉離れのような診断でした」。ノースロー期間は1カ月に延びた。全力投球できるまで回復したが、違和感は残り6月の2軍戦に登板した際に悪化。「じん帯の炎症、肘も緩くなっていると」。9月、右肘内側側副じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)に踏み切った。

 昨年末、近藤は育成契約を結んだ。背番号「20」から「124」に変わった。「いざ、3桁のユニホームに袖を通したら、いろんな重みというか、そういうものがあって。やっぱり、つらかったですよね」。この屈辱を糧にする覚悟を決めた。

 年明け4日から山岡らと広島県内で合同自主トレに参加。ウエートや瞬発系、フランスの軍事訓練から派生した「パルクール」などで体力アップや体幹強化。帰阪後、舞洲の室内練習場でダッシュやシャドーピッチング、下投げで調整。来月にはネットスローを解禁するなど段階を踏む。

 投球フォームの改善も図る。「肘を痛めた理由はいろいろあると思うけど、元のフォームではまたケガをする」。これまでは上体が突っ込む傾向にあり、球が暴れる要因の一つだったこともあった。「今は骨盤で投げるというか、下半身主体で投げる、江川さんみたいな投球フォーム。あの形になるわけではないのですが、引き動作というか、そういうイメージ。回転数も上がると思うし、リリースも見えにくくなると思う」。高校時代から“怪物”と騒がれた豪腕を参考に、復帰後の更なる進化を模索する。

 求める姿は「絶対的守護神」への成長だ。球威抜群の150キロ超の直球にフォーク、カーブなど、素養は十分にあると言っていい。「平野さんの背中は本当に大きくて憧れたし、増井さんも凄かった。新フォームが身に付けばリリースが高くなるので、カーブなど落ち球も(精度向上が)付いてくる。打者もタイミングを取りづらくなる。来年には、完璧に投げられていると思う」と青写真を描く。

 17年から3年連続50試合登板するなど、ブルペンに欠かせない存在。近藤は「忘れないでくださいよ」と冗談交じりに笑った。自分がつらくても、周囲を気遣う人柄で、明るく振る舞うのは“らしさ”だ。焦ってほしくはないけど、“背番号20”が再び1軍のマウンドで躍動する姿を、誰もが待っている。(記者コラム・湯澤 涼)

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