ソフトバンク・正義 新フォームは「マサカリ投法」!?、5年目の逆襲誓う

[ 2021年1月18日 05:30 ]

キャッチボールする田中

 ソフトバンクの田中正義投手(26)が17日、福岡県筑後市のファーム施設での自主トレで新フォームを披露した。通算215勝の元ロッテ投手、村田兆治氏(71)の代名詞「マサカリ投法」に似たフォームでキャッチボールし、好感触を口にした。16年ドラフトで5球団競合した剛腕が「正義流マサカリ」で正念場となる5年目に挑む。

 室内練習場でのキャッチボール。田中は球団スタッフにスマートフォンで動画を撮影してもらい、フォームを確認し、笑顔をのぞかせながら何度も見直した。セットポジションから右肩を下げ、意識して重心を後ろに残して投げ下ろす。村田兆治氏のマサカリ投法のように足を高くは上げないが、腹部に力を入れるイメージで投げ込んだ。

 「体の中心を使って投げるイメージ。どうマサカリにするかですが、今はいい。見た感じ、普通に良くないですか?体をコントロールする力もいい」

 前日16日にはブルペンに入り、捕手を座らせて新投法で30球を投げた。初ブルペンの感触も相当なもので「コップの水がようやくあふれ出てくれている。サッカーでゴールはケチャップだという。急にドバドバ出るとかいうが、目に見えて結果が出た」と独特の表現で手応えを口にした。

 16年ドラフトで5球団競合の末に入団したが、1軍登板はここまで18、19年の計11試合にとどまる。昨季は右肩、右肘を痛め1軍での出番はなく、4年連続の減俸となった。剛腕復活を期す中で「投手コーチや先輩、いろんな方の助言を形にした」と試行錯誤を続けてきた集大成が、正義流のマサカリ投法だという。

 昨年11月の2軍戦では自己最速を更新する156キロをマークしたが、フォームを変更する前だった。「昨年よりもいい。自分で期待していいんじゃないかな。期待は一番ある」とまで言う。見守る斎藤学リハビリコーチも「もう、どこも痛いところもないし、大きな問題は抱えていない」と順調な調整に太鼓判を押した。

 春季キャンプは若手主体のB組でのスタートが濃厚だが、「まだまだ良くなる。自然ともっと練習したくなってる。支えてもらっている方々に元気に1軍で投げている姿を見てもらいたい」と逆襲に自信をみせていた。

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2021年1月18日のニュース