オリ張奕が調整遅れに危機感 コロナ禍の余波を受け「キャンプで1軍は早いと思う」

[ 2021年1月15日 05:30 ]

調整遅れに危機感を見せたオリックス・張奕(代表撮影)
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 昨年末に台湾から来日していたオリックス・張奕(ちょうやく)が2週間の自宅待機期間を終えて大阪・舞洲で自主トレを再開した。台湾でも帰郷2週間の隔離期間があるなど調整遅れを実感し、危機感を募らせた。

 「昨日(13日)まで自宅待機で、やっと舞洲に来られました。状態は、まだまだです…。肩や肘を考えたら本気で投げたらケガをする。ブルペン投球は早くても今月末。キャンプで1軍(A班)は早いと思う。舞洲(のC班)かもしれません」

 コロナ禍の余波が直撃した。昨年11月下旬に台湾へ戻り、2週間の完全隔離。入国後の待機期間を考慮して昨年12月30日に早期来日したが、自重トレなどで筋力維持を図ることが精いっぱいだった。

 昨季は右肘痛で出遅れ、13試合2勝4敗、防御率4・31と不完全燃焼だっただけに、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。「トレーナーさんと相談しながら少しずつ強度を上げていきたい」と懸命に前を向いた。

 だからこそ、コロナに対する意識も高い。封じ込めに成功した“台湾イズム”をチーム内に浸透させるためにもマスク着用や手洗いなど基本対策の重要性を訴え、「僕はプロ野球選手。かかったらいけない。自覚しないとダメ。一人一人がルールを守れるかどうかだと思う」と注意喚起を促した。(湯澤 涼)

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2021年1月15日のニュース