桑田真澄氏 巨人1軍投手チーフコーチ補佐就任「指導者としてエースに」 ベンチには入らず

[ 2021年1月13日 05:30 ]

1軍投手チーフコーチ補佐に就任し原監督(左)とグータッチする桑田真澄氏(球団提供)
Photo By 代表撮影

 巨人は12日、OBの桑田真澄氏(52)が1軍の投手チーフコーチ補佐に就任したと発表した。背番号は恩師である故藤田元司元監督が背負った「73」。06年オフに退団して以来15年ぶりのチーム復帰となった。プロ入りから21年間、背番号「18」を背負って通算173勝を挙げたレジェンドは都内の球団事務所で就任会見に臨み、指導者としても「エース」になることを宣言した。 

 伝統の球団旗を背に、桑田氏はオンラインで就任会見に臨んだ。巨人退団から15年が経過したが、運命の糸はつながっていた。

 「原監督から背番号73番を頂きました。恩師である藤田さんに恥じないように、指導者としてエースになれるように頑張っていきたいなと思う」

 古巣からの就任オファーに「本当にうれしかった」と振り返った桑田氏。さらに背番号18の先輩で恩師の藤田監督が監督時代につけていた背番号が用意されていた。藤田監督は原監督にとってもドラフト会議で4球団競合の末に引き当ててくれた恩師。原監督も「誰かのものを奪ったのではなく(背番号が)空いてた。なるべくしてなってくれたのか…」と運命を感じていた。

 担当は1軍の投手チーフコーチ補佐。今後正式に決まるがベンチ入りしない可能性が高く、宮本投手チーフコーチを支える役割で技術、理論、経験を投手陣に伝える。東大大学院でも学んだ経験から、野球界全般にある走り込みや投げ込み過多から脱却し「今の時代はテクノロジーの進化がある。科学的根拠を添えて指導したい」と映像やデータを駆使して指導に生かす。

 頭脳派の一方で「心の野球」も掲げる。背番号18を背負って重圧と戦い続けた現役時代、藤田監督の下では17勝を挙げた4年目の89年から退任する92年まで4年連続で2桁勝利をマークした。95年の右肘じん帯断裂を乗り越えて07年まで現役を続けられたのも「ボロボロになっても一年でも長く野球をやれ」という藤田氏の言葉が胸に残っていたから。藤田氏と自身のように選手と信頼関係を築く。

 現在の18番でメジャー球団との交渉の末に残留を決めた菅野については「心境は凄い複雑だと思う」と思いやった。07年にパイレーツで登板経験があり球団史上初のメジャー経験者の入閣となる桑田氏は「まだまだ伸びしろがある。日本一のために全力で投げてもらいたい。一年終わって新たな挑戦。彼は飛躍できる」と断言した。

 「まず選手の顔と名前を覚える。そして特徴や個性、課題を洗い出していく」と桑田氏。PL学園時代からスター街道を歩んできた通算173勝のレジェンドが、指導者として再出発する。(神田 佑)

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