あらたな変化球を…ダルビッシュが語る 知られざる苦労、魔球誕生秘話 28日NHKBS1特番

[ 2020年12月26日 11:00 ]

28日放送のBS1スペシャル「世界一の投手をめざす ~ダルビッシュ有が語る活躍の秘密~」でオンラインインタビューに応じたカブスのダルビッシュ
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 NHKBS1は12月28日に「世界一の投手をめざす ~ダルビッシュ有が語る活躍の秘密~」を放送する。今シーズンのカブスのダルビッシュは8勝で日本選手初の最多勝に輝き、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票2位に入るなど凄まじい活躍を見せた。その飛躍の秘密はいったい何なのか。本人の独占インタビューをもとに浮き彫りにしていく。

 今回、元ロッテの投手で「魂のエース」と呼ばれた黒木知宏氏がダルビッシュ本人に話を聞いた。インタビューであふれ出てきたのは、あらたな変化球を生み出すための知られざる苦労、そして、そこにかける熱い思いだった。

 今シーズン2試合目の登板でみせた「新しいツーシーム」(ボールが一回転する間に2回縫い目が見える球種、速球でありながらシュート回転で変化する)は、春季キャンプから取り組んできたフォーシーム(ボールが一回転する間に4回縫い目が見える速球)を改良するための試行錯誤のなかから生まれてきた。

 寝るときもボールを握って変化球のことを考えているというダルビッシュ。その一途な思いと努力は、ふと試合中のマウンドの上でひらめきを呼び起こしたという。その瞬間を説明する彼の言葉は独特だ。「マウンドの自分からバッターの位置まで透明なガラスの壁がずっと続いている。その壁にそってボールを走らせるイメージ」。それはどんな世界なのか、自らもプロの一線で活躍していた黒木知宏がするどく切り込んでいく。

 そしてシーズン半ばに登場した「スパイクスライダー」と呼ばれる魔球の誕生秘話も初めて明かされる。インタビューの中で、自らを「変化球アーティスト」と称するダルビッシュ。その尽きることのない創作活動への意欲はどこへ向かうのか、そして、今、見えてきた「世界一の投手」とは何を意味するのか。コロナ禍のなか、夢をかたちにしようと格闘し続ける希代の投手の言葉はどこまでも力強い。

 【放送】 12月28日 午後8時~同8時50分
 【再放送】 12月29日 午前8時~8時50分 2021年1月9日 午後7時~7時50分

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2020年12月26日のニュース