阪神・秋山 “制球王”になる!狙う年間最少与四球記録

[ 2020年12月23日 05:30 ]

契約更改を終え、会見に臨んだ秋山
Photo By 代表撮影

 阪神・秋山拓巳投手(29)が22日、1900万円増の年俸5100万円で契約を更改し、来季へ四球を減らし、完投数を増やしていくことを掲げた。

 「四球は今年のような四球の数の少なさで、突き詰めてやっていきたい。球速が上がれば、(完投も)増えてくるんじゃないかと思っています」

 12勝を挙げた17年は159回1/3を投げて年間16与四球だった。プロ野球の最少記録は1950年野口二郎(阪急)の年間14与四球。「四球は最少で狙えたら」と記録更新にも意欲を示した。

 今季は18試合計112回で12与四球。1試合換算0・96個で安定した制球力を披露した一方、規定投球回には届かなかった。投球回を伸ばすためにも球速アップの必要性を自覚し、常時140キロ前後からの上昇に意識を置く。「17年は140キロ後半が出ていましたし、今のスタイルでスピードアップできれば、幅は広がると思う」。威力ある球を追究し、2完投からの上積みを期した。

 「先発投手も外国人が入ってきますし、藤浪も最後の方、すごくいい感じで終えていて、来年、ローテに入れるかどうかも分からない。危機感の方を強く持っている。まずはしっかりローテに入れるために今頑張っているところです」

 西勇と並んでチーム最多11勝を挙げても、緩みはない。17年に12勝を挙げた翌年が5勝(10敗)に終わった苦い経験もある。教訓を糧に「2年連続2桁勝利」の目標へ表情を引き締めなおした。(長谷川 凡記)

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2020年12月23日のニュース