中日恒例 “喜怒哀楽”のドアラ契約更改振り返る 漢字間違い、契約書公開…なぜかノーコメントの年も

[ 2020年12月21日 12:58 ]

2013年12月、スーツを着こんで契約更改に向かう中日の球団マスコット・ドアラ
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 何ともバカバカしい、というなかれ。もはや、年末恒例となった中日の球団マスコット・ドアラの契約更改。今年も交渉に臨み、現状維持の食パン612グラム、プラス出来高払いで一発サインした。来季から復帰する福留について、「うれしい」と歓迎しながら、「いじめられないように気をつける」と警戒心?も示したドアラ。過去、主な契約更改風景を振り返ってみた。

 【2013年】
 中日の球団マスコットのドアラが、契約更改交渉に臨み、1994年のデビューから20年目で初のダウンとなった。このオフ、中日は落合博満GM主導で行われた「オレ流」更改で、野球協約の減額制限(年俸1億円以上は40%、1億円以下は25%)いっぱいでサインする選手が続出したが、ドアラも厳冬更改。大好物の食パン1キロから750グラムでサインし「みんなと一緒25%」と紙に書き、うなだれた。交渉中には落合GMから電話を受け終身契約を約束されたといい「(目標は)100さい。すぐ限界がこないようにしなければ」と意気込んだ。

 【2016年】
 中日の球団マスコットのドアラが、契約更改交渉を行い、今季年俸の食パン750グラムから、20%の減量となる600グラムプラス出来高払いでサイン。巻き返しを期す来季に向けて「ギネス挑戦」を目標に掲げた。神妙な顔?で会見に臨んだドアラは大幅減量について筆談で「想“象”におまかせします」と言葉少な。漢字を間違えるほどの落胆ぶりだった。球団からは減俸分を補充するための出来高払いが「握手の数」として設定され、1994年にちなみ「199.4万人」を目標の数とした。

 【2017年】
 中日の球団マスコットのドアラが、契約更改交渉を行い、今季年俸から現状維持の食パン600グラムプラス出来高払い(推定)でサイン。筆談で「→ 現状維持」と印し、どことなくホッとした気配を漂わせた。ナゴヤドームでの試合で7回終了時に行われるバック転の成功率は35勝34敗の成功率.507。かろうじて5割を上回ったことも評価の対象となり「なんとか5割行けた」と胸を張った。来年1月に入団テストを行う松坂についての質問には「ノーコメント」を連発。毒舌のドアラらしからぬ“守りの姿勢”も見せた。

 【2019年】
 中日の球団マスコットのドアラが、契約更改交渉に臨み、現在の年俸、食パン600グラムから「ちょい増し」として、消費増税分の2%アップの食パン612グラムでサインした。1994年のデビューから25周年を迎えた今季を「よくやってるてきな」と評価してもらったが、ナゴヤドームでのバク転は39回成功、26回失敗と失敗の数が目立ち「2回のケガがひびいた」と反省。会見の席では「世界にはばたいてユーチューブにもちょうせんしていく」とユーチューバーデビューを表明し、「新たなファンサービスを」とし、登録者数の目標は登場年にちなみ「1994万人」と打ち立てた。

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