阪神・井上 開幕1軍へ“城島流ルーティーン”!北川打撃コーチから伝授

[ 2020年12月21日 05:30 ]

優勝した兵庫夢前ヤングの選手と記念写真に収まる井上広大
Photo By 代表撮影

 1年目を終えた阪神の井上広大外野手(19)は20日、西純ら同学年の同期3人と甲子園歴史館10周年を祝したオンライントークイベントに参加。打席に入る前に、大リーグや阪神でも活躍した城島健司(現ソフトバンク球団会長付特別アドバイザー)と同様のルーティンを導入していることを明かし、来季のさらなる飛躍を誓った。

 井上が明かしたルーティンは、今シーズン途中に北川打撃コーチ(当時は2軍打撃コーチ)から伝授されたものだった。「『城島さんは2ストライクを取られた時、簡単にバットは振れないから(一度打席を)外してフルスイングしている』と。それを、追い込まれてからじゃなく打席に入る前にしようと(考えた)」。

 北川コーチの狙いはいかにしてフルスイングできる状況を数多く作り出すかにあった。「相手の失投をいかに打つかを考えたら一球も無駄にできない。(打席に)入る前に振れば力も抜けるし(打席に)入りやすいなと。いい打者を見ればそういうことをしている選手が多かった」。

 井上自身も実践すると「ストライクに対してどんどん振っていくことが(シーズン)後半はできていた」という。実際、9月以降は33試合で110打数28安打の打率・255、5本塁打、16打点。6月からの前半3カ月の36試合で138打数28安打の打率・203を大きく上回った。ルーティンの詳細は「秘密です!」としたが「他にも気づくことはたくさんあった」と城島流の効果を実感した。

 来春は1軍キャンプスタートが濃厚で、アピール次第で開幕1軍の可能性もある。外国人選手を除く阪神の右打者が打率3割以上を打ったのは10年の城島と新井貴浩(現本紙評論家)が最後。「まだ結果を出せていないので具体的な数字は出せない」としながら「少しでも近い数字を残せれば、上(1軍)に残っていける確率も高くなる。どの数字も高い目標を持ってやっていきたい」と力を込めた。(阪井 日向)

 ≪中学生のプレーに刺激≫井上はこの日、甲子園球場で行われたタイガースカップの表彰式プレゼンターも務め、決勝で兵庫加古川ヤングを破り優勝した兵庫夢前ヤングの選手らと記念撮影した。「今の自分たちの野球と違い、がむしゃらさがものすごくある」と中学生のプレーに刺激を受け「自分の(野球での)性格を変えると(以前に)言った。もっとがむしゃらさを出していこうと、今日(試合を)見て思いました」と誓いを新たにした。

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