日本ハム・近藤 “ニンジン作戦”で若手の意識改革 目標達成で「近藤賞」プレゼント

[ 2020年12月20日 05:30 ]

日本ハム・近藤
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 新選手会長に就任した日本ハムの近藤健介外野手(27)が、ノルマを達成した若手選手に「近藤賞」を検討していることを明かした。チームでは過去に主砲・中田翔内野手(31)が、15年に15勝を達成した大谷翔平投手(26=現エンゼルス)に万年筆を渡すなど「中田賞」を設けていた。今オフ、4500万円増の年俸1億9500万円で契約更改した近藤が若手の奮起を促すべく、ひと肌脱ぐ考えだ。

 近藤がニンジン作戦で後輩選手のモチベーションアップを図る。これまでも鹿児島・徳之島でともに自主トレを行ってきた渡辺、浅間、平沼らと話し合い、その年の目標を設定。しかし、ノルマ達成時の褒美は設定しておらず「中田さんまでの大盤振る舞いとはいかないけどあげられたら」と若手の奮起を促したい考えを示した。

 中田は3年目で8勝を挙げた上沢に財布、15年に15勝を挙げた大谷には万年筆をプレゼントするなど、シーズン前に設定した目標をクリアした選手に「中田賞」を設けていた。今オフは正捕手獲りを狙う清水が新たに自主トレメンバーに加わり、飛躍を狙う若手が集う。これまでも若手選手が自ら目標を立てていたが「みんな意識が高くて高い目標にしていた」と達成者が現れなかったという。達成者が相次げば、チーム力強化にもつながる。

 その分、若手選手には意識改革を求める。「若い選手に出てきてもらわないと優勝できない。どんどん出てくるのがファイターズだったけど、最近はなかなか出てこない」。現在の主力が若手だった頃の経験から「もう一歩、上を目指すためにはただ練習をやっていてもできない。練習量ももちろんやっていたけど、どういうふうになりたいとまでイメージができていた。ただ、やったことの発表会じゃない。試合で結果を出す、勝つためにやるので、試合の流れも考えられないといけない」と厳しい言葉も飛び出した。

 たたき上げの新選手会長がアメとムチを駆使してチームの先頭に立つ来季。北海道移転後、初めて2年連続Bクラスに沈んだチームの改革に着手する。(東尾 洋樹)

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2020年12月20日のニュース