中日入り福留 14年ぶり復帰で「感謝」、古巣阪神・藤浪との対戦熱望

[ 2020年12月19日 05:30 ]

ドラフトで中日に入団時に撮った写真と同じポーズを決める福留(撮影・椎名 航)
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 阪神を自由契約になり、14年ぶりの中日復帰が決まった福留孝介外野手(43)が18日、年俸3000万円の単年で正式契約を結んで名古屋市内の球団事務所で会見し、今季まで同僚だった藤浪との対戦を熱望した。

 福留は藤浪へ激励の挑戦状を送った。8年間在籍し、来季から敵となる阪神。対戦したい投手に「やっぱり晋太郎ですかね」と即答した。

 「皆さんが思っている以上に苦しんでいる姿を見てきた。彼の持っているポテンシャルの高さは誰もが認めている。打席に立って感じてみたい」

 阪神で日本球界に復帰した13年、時を同じくしてドラフト1位で加わったのが藤浪だ。新人から3年連続の2桁勝利、直近2年間での計1勝。いい時、悪い時の両方を間近で知り、好勝負を望んだ。

 成績を残さなければ実現はしない。日米通算22年目の今季は43試合で打率・154、1本塁打。「自分の力がないのも大きな要因。もっともっと練習してうまくならないと」。来年4月で44歳の球界最年長でも、「あまり気にしていない。しっかりと足が動いて走れる状態がつくれていれば…」と言い切った。

 14年ぶりに戻る古巣で代打の切り札に甘んじるつもりはない。外野は中堅・大島を除いて流動的で、レギュラー再奪取の余地は十分にある。

 「気持ちは常に持ちながらやりたい。最初から最後までグラウンドの中に立っていたい。またユニホームを着るチャンスをいただき、感謝の一言。少しでもチームの勝ちに力になれるように、若い選手に僕が経験したことでプラスになることがあれば、伝えていければ…」

 前回在籍時は3度の優勝と1度の日本一を経験。11年を最後にリーグ優勝を遠ざかり、8年ぶりAクラスで再び上りはじめた竜に日米通算2407安打のエキスが加わった。(徳原 麗奈)

 ≪紅白戦対戦は1度≫福留が阪神在籍中に紅白戦で藤浪と対戦したのは15年2月15日の1打席のみ。紅組の4番を務め、初回1死一塁から初球を打ち上げ二飛に倒れた。

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2020年12月19日のニュース