阪神タイガースWomen創設メンバー17人発表 女子野球のレジェンド三浦伊織が日本一導く

[ 2020年12月14日 05:30 ]

三浦伊織(球団提供)
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 阪神は12月13日、21年から始動する女子硬式野球クラブ「阪神タイガース Women(ウィメン)」の創設メンバー17人を発表した。日本代表「マドンナジャパン」で4度ワールドカップに出場した三浦伊織外野手(28)ら、7人が女子プロ野球リーグでプレーするなど、実力ある選手が選出された。

 猛虎の“妹”が誕生した。創設メンバーは女子プロ野球のレジェンドから現役大学生まで17人のWomen。産声を発したのは一番の実績の持ち主である三浦だ。

 「女子プロ野球選手としてやってきましたが、違う角度から、すごく有名な阪神タイガースさんでプレーをするのは、より一層責任感を持って、注目を浴びる。そこを意識してやっていきたい」

 三浦は、女子プロ野球リーグが創設された09年の第1回合同トライアウトに合格。同12月のドラフト会議の投手部門で、京都アストドリームス(当時)から3巡目で指名された。今季までのプロ11年間で4度の最多安打、4度の首位打者に輝いた強打者。加えて12年から8年連続で盗塁のタイトルも獲っている。

 「女子選手の多くが、男子のプロ野球選手に憧れているので、NPBのユニホームを着て、プレーできることは、改めてすごいことだと感じています」

 まだユニホームのデザインは発表されていないが、タテジマはすでに心にはまとっている。主力選手、中心打者としてクラブ日本一へのけん引を期待されるのはもちろん、年下選手たちのお手本にもなる覚悟だ。

 「Womenに入りたいと思ってくれる女の子たちがたくさん増えるよう、私たち選手一丸となって頑張ります」

 全国にいる野球少女たちの目標となる使命を背負う。夢を与える責任感もある。女子野球の普及・発展にも尽力していく。

 半田は最年長としてチームを引っ張っていく。「やはり注目されるチームになるので、強さはもちろんですけど、女子野球普及のために愛されるチームを目指して、みんなで頑張っていきたいと思います」

 12年から15年まで女子プロ野球リーグでプレー。その後はクラブチームの「ZENKO BEAMS」に所属し、17年の全日本クラブ選手権で優勝。最優秀選手賞にも輝いた。

 「こうやってチームが増えることは女子野球自体にとってもすごい大きなことだと思っています」。大体大では硬式野球部(女子)の創部にも尽力した。クラブチームでの経験を生かし、投手の柱として活躍を目指す。
 

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