西武・山川 今季不振…「邪念」払うため合気道学ぶ!王、落合のように「武人に」

[ 2020年12月14日 05:30 ]

大事にしている心構え「氣」と記した色紙を掲げる山川(撮影・尾崎 有希)
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 「氣」の道を究める。西武・山川穂高内野手(29)が13日、所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万円ダウンの1億7000万円でサインした。今季は不振で4番を外れ、右足首痛の影響もあって102試合で打率・205、24本塁打、73打点。「ケガのせいじゃない。駄目っすよね。キツかった」。合気道を学んで捲土(けんど)重来を期す。

 今季は結果が出ないがゆえに打席で「邪念」があったという。「集中するには邪念を払うのを意識しないと」と方法を模索。「違う分野から学ぶこともある」と合気道の本を読み、「合気道の神様」塩田剛三氏の動画をYouTubeで何度も見た。入門先を探していたところ、食事先で「たまたま縁があって凄い方とお話しする機会があった」。相手の名前は伏せたが、高名な師範の道場を訪れ「弟子入り」する予定だ。

 現役時代の王貞治は畳の上で素足で真剣を振り紙を切った。打撃の師である故荒川博氏は合気道の有段者。落合博満も暗闇の中で素振りを繰り返した。山川は「王さんとか落合さんはスポーツの練習じゃなく武道のよう。僕も武人になれるように」と力を込めた。

 色紙には「氣」と書き、来季は「143試合、600打席。全部集中して、全部必ず打つつもりでやる。打席の中でどれだけ集中力を高められるか」。心技体の「心」。山川が己の心を見つめ直し、復活への足がかりとする。(鈴木 勝巳)

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2020年12月14日のニュース