V奪回目指し明大新主将に丸山就任「やるしかない」

[ 2020年12月4日 11:19 ]

明大・丸山
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 来年のドラフト候補、明大の丸山和郁(前橋育英)の表情が引き締まった。新チームの主将に任命され「やるしかないですね」とグラウンドで先頭に立っている。

 過去6シーズン、2年春に打率・318を残したものの決して満足する成績を残していない。50メートル5秒8の俊足も今季5盗塁をマークしてやっと開花しつつある。今一つ殻を破れない男に田中武宏監督はあえて丸山を主将に指名し成長を促した。

 「責任を感じますね。高校でも主将はしてなかったし。でも植田ら副主将たちとチームをまとめ、背中とプレーでチームを引っ張っていこうと思っています」丸山はそう言って目を輝かせた。そして「でも中学(高崎・倉渕中)では主将でした。軟式の部員は12人しかいなかったけど」と笑った。

 昨年春の大学日本一では善波達也前監督が「MVPは森下(現広島)だけど、陰のMVPは丸山の守備だね。アイツの守りでどれほど助かったか」と絶賛した中堅の守備。肩も遠投100メートルの強肩でプロへのアピール度は高い。

 課題は打撃。「いろんなことを試してきたんですが、まだしっくりこない。このオフは徹底的にバットを振り込んで、自分の形を作っていきたいと思っています」と意欲を見せる。来季の明大はの公家響内野手(前主将)が抜けるのみでレギュラーが多く残る。「ボクも含め全体のレベルを上げて優勝を目指していきたい」とリーダーの自覚も出てきた。

 本来なら4日から侍ジャパン大学代表候補合宿(愛媛・松山)に参加予定もコロナウイルスの影響で中止となった。まだまだ厳しい状況が続く中、背番号「10」を背負う男がチームをまとめていく。

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2020年12月4日のニュース