阪神ドラ2・伊藤「目標は大きく10勝」 虎の“鬼門”東京Dで好投“予行練習”バッチリ

[ 2020年12月3日 05:30 ]

仮契約を済ませ色紙に「ローテーション入り」を記すJR東日本・伊藤
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 阪神からドラフト2位指名されたJR東日本・伊藤将司投手(24)が2日に東京都内のホテルで入団交渉し、契約金7000万円、年俸1300万円(金額は推定)で仮契約した。東京ドームで開催された都市対抗では2試合で計11回2/3、2失点の好投。猛虎にとって今季鬼門だった敵地での白星量産を誓った。

 「甲子園球場よりも狭いグラウンドなので、しっかり低めに投げる投球ができたので、そういう確認はできたと思っています」。

 2回戦で敗退したアマチュア最後の舞台で力を発揮し、“予行演習”は終えた。チームが3勝9敗と大きく負け越した東京ドームのマウンドだからこそ価値がある。今季の苦しい戦績を伝え聞くと「しっかり自分の投球をして、チームに貢献できればいい。頑張っていきたい」と気合。伝統の一戦の意味も理解しており、「ファンの熱い気持ちがあるので、自分が応えていけたら」とうなずいた。

 対戦したい打者に挙げたのも本塁打、打点の2冠を獲得した巨人・岡本だ。同世代として対抗心を燃やした。

 「4番を打っている印象が強いので対戦してみたい。打線がいいというイメージがあるので。低めに投げる投球をして、投げていけたら。制球力が自分の持ち味であったり、見にくいフォーム、それを生かせたらいい」

 球団左腕で歴代3位の巨人戦22勝を挙げた能見が抜け、空位となっている“Gキラー”の座を狙う24歳の新星。即戦力だけに1年目から自らに課したミッションも決して簡単ではない。「やっぱり目標は大きく10勝したいという気持ちはあるんで。チームのために投げて、どんどん勝って、2桁いけたらと思います」。球団では67年の江夏豊しか達成していない新人左腕の10勝へ、挑戦が始まる。(遠藤 礼)

 ◆伊藤将司(いとう・まさし)1996年(平8)5月8日生まれ。千葉県横芝光町出身の24歳。1メートル78、85キロ。左投げ左打ち。☆球歴 横浜高では2年夏、3年春に甲子園出場。国際武道大ではリーグ戦通算24勝。JR東日本では1年目から公式戦登板。☆好きな食べ物 オムライス、牛乳。実家は牛乳店を経営。小学生の頃は毎日1~2リットル飲用。☆趣味 ゴルフ。ベストスコア80。名前はプロゴルファーの「ジャンボ」こと尾崎将司が由来。☆準備万端 横浜高時代には書道の先生に教わり、我流のサインを作っていた。「“サインが欲しい”と言ってもらえる選手に」とファンサービスにも積極的。

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2020年12月3日のニュース