阪神・西勇 来季は打倒巨人&180投球回で「矢野さんを胴上げ」誓う

[ 2020年12月3日 05:30 ]

契約更改を終え会見に臨む西勇輝
Photo By 代表撮影

 阪神・西勇輝投手(30)が2日、西宮市の球団事務所で交渉し、現状維持の年俸2億円(金額は推定)で契約を更改した。4年契約の3年目を迎える来季こそ矢野監督を胴上げするために「打倒巨人」「180投球回」などの目標を掲げ、フル回転を誓った。

 威風堂々のたたずまいから確かな自信が伝わってきた。来季が加入3年目。リーグ優勝、そして、日本一へ。西勇が先発陣の中核としてフル回転を誓った。

 「来年はみんなで矢野さんを胴上げできるように頑張っていきたい。けがなく1年間(先発で)回ることが優先なので、しっかりチームのために投げられればいいなと思う」

 複数年契約のため年俸が決まっている中、契約更改の席では1年間の振り返りを含めて約1時間にわたって球団と意見交換した。オリックス時代と合わせて2度目の開幕投手を務めた今季は21度の先発で秋山と並ぶチーム最多の11勝(5敗)。リーグトップのQS率81%で抜群の安定感も誇った。もちろん、来季も投手陣をけん引する覚悟十分だ。

 「みんなで切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていきたい。明るく前向きに、失敗しても次に取り返すという、そういう前向きなチームになれたらいいかなと思う」

 猛虎を引っ張っていくためにも結果追求を自らに課した。120試合制でリーグ2位の147回2/3を投げて貢献。143試合制に換算すれば、176回に相当した。昨冬の契約更改でも目標に掲げた年間180投球回への初到達。来季へ向けても「それぐらいの数字はいきたい」と強いこだわりを言葉にした。

 7・5ゲーム差を付けられた巨人の打倒も頂点を目指す上では欠かせない。開幕3連敗を喫するなど直接対決で8勝16敗と大きく水をあけられた一方、個人的には5試合3勝1敗、防御率1・77の好結果を残した。

 「対策を練られるというのもありますし、対策に対して、自分が超えられるようにしっかり考えながら練っていきたい」
 コロナ禍のため近年と同じような海外での自主トレが難しく、拠点など現時点での計画は未定。11月で30歳を迎えた経験値から不安はなく、「自分なりのペースを保ちながら、けがをしないように。ケアもしながら、キャンプに向けて頑張っていきたい」と21年を見据えた。(長谷川 凡記)

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2020年12月3日のニュース