プロ初安打が“花火騒動”の中日・滝野 嵐に感謝「うれしかった」 個人トレーナーと契約し来季へ

[ 2020年12月3日 16:16 ]

<ヤ・中>6回途中、国立競技場から突然花火が打ち上がる(撮影・村上 大輔)
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 中日の滝野要外野手(25)が3日、ナゴヤ球場で契約更改交渉に臨み、26万円減の年俸624万円(金額は全て推定)でサインした。

 2年目の今季は出場10試合にとどまり「打撃でチームに貢献できなかった。1軍に上がらないと分からなかった課題がある」と振り返った。今オフは個人でトレーナーと契約を結び、体の柔軟性を高めた上で体を大きくする計画で「来年はキャンプスタート初日から100%の力を出してアピールして、2年間開幕1軍に入ったことがないので、そこを目標にやっていきたい」と意気込んだ。

 2年目の今季は10月24日のヤクルト戦(神宮)でプロ初安打。同じ時間帯に隣接する国立競技場で嵐が無観客ライブを収録中で、演出に使われた花火が、プロ初ヒットを祝福するように盛大に打ち上がり、話題を集めた。「花火が上がるという話は試合前から耳に挟んでいたのですけど、2ストライクと追い込まれた時に花火が視界に入ったので、2ストライクまで緊張していたが、視野が広がって力が抜けた。良い方向に行った」と笑顔。「塁に行って上がっていて、嬉しかった」と盛大な演出を喜んだ。

 試合が中断するなど、演出方法に批判も集まったが「悪い感じの言い方をされる方もいますが、僕は嬉しかった」と嵐に感謝の言葉を述べた。

 さらに「テレビのワイドショーで特集をやっていたみたいで、それを見た人達からヒットを打ったことを知ってもらい、連絡してもらえる件数が増えた」と思わぬ効果があったことも明かした。

 ◇滝野の初安打“花火騒動” 中日・滝野の名前を広めたのは、神宮球場で行われた10月24日のヤクルト―中日戦だった。7―2とリードして迎えた6回の中日の攻撃の時。代打で登場した滝野がヤクルト先発・小川から左前打してプロ初安打をマークした直後。左翼スタンド後方から、まるで祝福するようなタイミングで花火が上がり、その煙が風にあおられて徐々にグラウンド内へ流れてきた。視界が悪くなったため、市川球審がタイムをかけ、中断。煙が薄くなるのを待って、約1分後に試合が再開された。

 原因は「嵐」だった。今年いっぱいでの活動休止を発表している「嵐」がデビュー記念日の11月3日に配信を予定している無観客ライブ「アラフェス 2020 at 国立競技場」の事前収録が10月24日に行われたもの。花火の煙などにより、約200メートル離れた神宮球場で開催されていた「ヤクルト―中日戦」が2度にわたって中断したことを受け、ジャニーズ事務所は同日夜、公式サイトで謝罪コメントを発表。「収録にあたり、風船及び花火による演出の煙により、隣接する神宮球場にて試合中の『ヤクルト対中日』戦を2度ほど意図せず中断させてしまうこととなりました。神宮球場、両球団選手及び関係者、視聴者の皆さまには、ご迷惑をお掛けいたしましたことを、深くおわび申し上げます」とした。

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