ソフトB・森 「この1年物足りなさも感じた」 来季は球団新の73戦登板目指す

[ 2020年12月1日 05:30 ]

ペイペイドームに体を動かしに来た森(撮影・中村 達也)
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 来季も投げ続け、新たな金字塔を打ち立てる。ソフトバンクの森唯斗投手(28)が30日、ペイペイドームで取材に応じ、来季の目標として球団最多を更新する73試合登板を掲げた。今季7年連続の50試合登板と100セーブ&100ホールドを達成した鉄腕は、来季もチームのためにフル稼働すると誓った。

 愛車の後部座席に乗せたはずの息子が「父ちゃーん」と声を掛けてくる中、森は父親として、守護神として、新たなノルマを自らに課した。

 「この1年物足りなさも感じた。毎年こだわる50試合(登板)、それだけで終わりたくない。60、70、やっぱり最多登板を。球団記録が72なら、73投げたい。投げられるだけ、投げたい。そこは突き詰めていきたい」

 シーズン最多試合登板の球団記録は、17年に岩崎、18年に加治屋が記録した72。森はそれを超えるフル回転を見据えた。今季は52試合に登板し、7年連続50試合登板を達成したが、「子供のおもちゃを買えるように。いっぱい投げな?そうやろ?」。待ち時間に耐えきれず愛車から降りてきた息子を見つめ、抱きかかえながら意気込みを語った。

 今季は史上6人目となる100セーブ&100ホールドを史上最年少の28歳で達成したが、「セーブ数は気にしてない。セーブだけは自分で操作できないので」と話す。守護神としてマウンドに立ち続ければ、セーブ数はおのずと付いてくると考えている。

 オフは毎年、グアムで体を追い込んできたが、新型コロナウイルスの影響もあり、このオフは見送る。現時点で国内の活動場所は未定だが、「寒いところでやるのも初めてではない。暑い、寒い、関係なく大丈夫。走り込みに体幹としっかり鍛える」と話した。家族だんらんなど、しばし静養した後、守護神は始動する構えだ。

 全てはチームの2年連続リーグ優勝、5年連続日本一をかなえるため。強力ブルペン陣の柱となる鉄腕は「1年間、1軍で投げてリーグ優勝、日本一。そこだけを見て走りたい」と頼もしかった。

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2020年12月1日のニュース