日本ハム・杉谷 爆笑残留会見 海外FA権「行使…しま…せんでした!」

[ 2020年11月30日 14:08 ]

海外FA権を行使せず残留を決めた日本ハム・杉谷は表情豊かに爆笑会見
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 今年9月に出場選手登録が9年に達し、海外フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たしていた日本ハムの杉谷拳士内野手(29)が30日、千葉県鎌ケ谷市内の球団事務所で会見。「皆さんこんにちは。今日は僕のためだけに、お集まりいただき、誠にありがとうございます。今回、海外FA権についてお話しさせていただきたいなと思います。杉谷拳士、海外FA権は、行使…しま…せんでした!」とタメをつくりながら権利を行使せずに残留を決めたことを公表した。

 残留した理由については「この前、吉村GMといろいろお話をさせていただき、吉村さんの方から“日本ハムグループが総力を挙げて杉谷拳士の引き止めかかっている”と聞き、感無量です。(小声で)そんな話、本当はなかったんですけどね」とムードメーカーらしく笑いを交えつつ説明。「ファイターズに入団テストを受けて入り、ここまでやらせてもらっていることに僕が感謝の気持ちを伝えました。この先、僕自身もファイターズのユニフォームを着て、体力が続く限りやらせていただきたいという話はさせてもらった」と話した。吉村GMからも「体力が続く限りはやってくれ」との言葉をもらったことを明かし、「北海道という土地を僕自身すごく好きですし、そういった経緯でファイターズでやりたいなと思いました」と球団への愛情をにじませた。

 今季は内外野を守れる万能さを生かし、プロ12年目で自己最多となる88試合に出場。打率・221、2本塁打、11打点の成績を残した。来季への意気込みを問われると「日本ハムなので、シャウエッセンのような、パリッとしたプレーでジュワッとした中身の濃いシーズンにしたいと思います。今の活字で書いて欲しい部分なんですけど、いいですか?今のコメント。お願いします」とどや顔で本社製品をPRしつつ、意気込みを示した。

 また、会見前にはチームメートからいじられた話も披露。「朝、練習していたら、有原投手から“テレビ(出演)に向けての調整は止めてください”。なぜか分からないですけど、海外FA権を取ってみんな僕がどこかに行くものだと思って、後輩たちも顔を合わすたびに“ありがとうございました”と。何の話になっているんだとパニックになっていました」と笑顔で話した。

 代表取材が終わったと思いきや、杉谷自ら「今日、会見場まで何で来たとかフランクな話のほうが好きなんですけど」と切り出すと、「一世一代の会見なので、滞在先のホテルからすごい車が来て、球場まで来るんじゃないかと想像していたんですけど、広報と一緒に電車で来ました」と持ちネタを披露して笑いを誘っていた。

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