日本ハム・野村 侍J稲葉監督の前でマルチ&1盗塁 稲葉監督「素晴らしいですよ」

[ 2020年11月27日 08:16 ]

フェニックス・リーグ   日本ハム1―1西武 ( 2020年11月26日    南郷 )

<フェニックスリーグ西・日>2回無死、中前打を放つ野村(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 日本ハムの野村佑希内野手(20)が26日、フェニックス・リーグ、西武戦(南郷)に「4番・三塁」で先発出場。指揮を執った侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)の前で2安打1盗塁と存在感を示し、能力の高さを絶賛された。才能豊かな未来の大砲だが、アマチュア時代は日本代表選出経験なし。将来的な侍ジャパン入りへ、第一歩を踏み出した。

 右打席の背中側の三塁ベンチでは、侍ジャパンのユニホームに身を包んだ稲葉監督が鋭い眼光で見守る。その前で快打2本。「いい結果を残したいと思っていた」という野村に、稲葉監督も「素晴らしいですよ。タイミングを取るのも上手。ずっと彼は注目していて、内角のさばき、対応能力もある。大きく成長してもらいたい」と期待した。

 1点を追う2回先頭で右腕・出井から中前打を放って出塁すると、次打者・樋口の打席で二盗に成功。6番・今井の中前打で同点のホームを踏んだ。4回にも中前打を放ってマルチ安打だ。フェニックス・リーグでは実戦の中で「自分の形を意識している」とし、侍ジャパンの首脳陣がベンチ入りした一戦に「また違う緊張感の中で野球ができるのは、自分の成長につながってくると思う」と前向きに捉えた。

 試合前には稲葉監督と初対面。打撃練習中に「もっと上を目指していけよ」と声を掛けられ、「主軸としても活躍したいし、大きくなっていきたい」と決意を新たにした。稲葉監督から技術的な指導こそなかったが、小笠原ヘッドコーチ兼打撃コーチが連日指導中。「体が疲れた時に崩れたりとか、傾向とかを、いろいろ小笠原さんと話しながらできている」と実りの秋となっている。
 プロ2年目の今季は開幕スタメンを勝ち取るも、右手小指を骨折して長期離脱。三塁を争ったビヤヌエバの退団が決定し、来季は正三塁手獲りに期待がかかる。フェニックス・リーグは残り3試合。稲葉監督が指揮を執るきょう27日の中日戦でもアピールを狙う。(東尾 洋樹)

続きを表示

2020年11月27日のニュース