ヤクルト・ドラ1木沢 伊藤智仁背番「20」 開幕1軍へ直球とカットボール磨く!

[ 2020年11月21日 05:30 ]

応援グッズを手に笑顔を見せる木沢(撮影・白鳥 佳樹)
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 ヤクルトからドラフト1位指名を受けた慶大・木沢尚文投手(22)が20日、都内で入団交渉を行い、契約金9000万円、年俸1400万円で仮契約。背番号は20に決まり、目標に掲げた開幕1軍へ向けて「二本の刀」を磨くことを誓った。

 「開幕1軍で、1年間投げ続けることを目標にやりたい。1年目から1軍マウンドで勝利に貢献したい」。爽やかに目標を口にした木沢の頭には、目標達成へのプランも描かれている。第一に、1年間投げ続ける体力。第二が自身の生命線という直球とカットボールのレベルアップだ。

 「ボールの勢いだけでは通用しない。空振りが取れて打者が嫌がるストレート、カットボールはカウントが取れて、空振りも取れるように。どれだけ精度を上げられるか」。この課題をクリアするためのお手本が、背番号20の先輩で、来季に4年ぶりに投手コーチとしてチームに復帰する見込みの伊藤氏だ。現役時代に150キロ超の速球と高速スライダーで活躍。「YouTubeで見ていた。分かっていても打たれない球が2つあった」。同じように直球とカットボールを磨く考えだ。

 今秋の東京六大学リーグ戦では、優勝のかかった早慶戦で痛恨の連敗。神宮のマウンドでの悔しさは神宮で晴らす。木沢は「二本の刀」で、厳しいプロのマウンドに挑む。(秋村 誠人)

 ≪自分のグッズに驚き「まさか…」≫入団交渉後の記者会見では、球団から自身のグッズを贈られた木沢が驚きの声を上げた。名前と背番号20が入ったタオルに小型の傘。「まさか11月のこの時期に作っていただいているとは思っていなかった。このスピードの速さというか、これがプロかという感じです」。これも新人選手への期待の表れで、橿渕聡スカウトグループデスクは「球の速さ、打者を攻めるところが彼の特長。いま持っているもので十分にローテーションに入れる」と太鼓判を押した。


 ◆木沢 尚文(きざわ・なおふみ)1998年(平10)4月25日生まれ、千葉県出身の22歳。船橋二宮小6年時にロッテJr入りし、藤平(現楽天)らと12球団トーナメントを制覇。慶応高では甲子園出場なし。慶大では2年春にデビューし、通算7勝2敗。3年秋に明治神宮大会で全国デビュー。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。

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2020年11月21日のニュース