広島 熱いぜ“ポスト広輔” 来季2年目の韮沢が技あり3安打 遊撃ライバルの小園にも負けん!

[ 2020年11月19日 05:30 ]

フェニックス・リーグ   広島8-0楽天 ( 2020年11月18日    天福 )

<フェニックス・リーグ 広・楽>3回、中前適時打を放つ韮沢
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 広島の韮沢雄也内野手(19)が18日、宮崎で開催されているフェニックス・リーグの楽天戦で3安打を放ち「ポスト広輔」に名乗りを上げた。主戦は遊撃で、非凡なバットコントロールを持つ打撃面でも成長を印象付けた。1学年上の小園に負けじとアピールを続ける。 

 「遊撃の原石」は小園だけではない。韮沢が放った3安打には巧みな打撃技術が集約されていた。2回無死一塁から池田隆の直球を強烈なライナー性で右前に運ぶと、3回1死一、三塁ではボール気味のフォークに腕を伸ばして中前に落とす適時打。7回1死二塁では引地の直球を右前にはじき返した。強振から技ありの一打まで持ち前のバットコントロールが冴(さ)えた。

 「当てにいって凡退することが多かった。(2軍打撃コーチの)東出さんに“もっと長打を狙って追い込まれたらおまえの持ち味を出していけ”と言われた。結果は単打でしたけど、強い打球を打てた1打席目が一番良かったかなと思います」

 花咲徳栄3年だった昨年は夏の甲子園出場後に高校日本代表に選出されU18W杯に出場。チーム最多10安打を放ちベストナインにも選ばれるなど打撃技術には定評があり、その後のドラフトで4位指名された。今季のウエスタン・リーグでは打率・229もチームでは3番目に多い236打席を与えられたように、期待値は高い。

 「最初は全然思うように打てなくて苦しかった。徐々に球にも慣れてきて、自分のスイング、フォームも決まってきて、安打が出るようになりました」

 今リーグでは、ここまで全8試合に先発し27打数8安打(打率・296)。東出コーチからは「内容がすごく良かった。センスがあるから合わせて打とうとしてしまう。強く振ることがフェニックスの課題」と期待の言葉を掛けられた。

 打力だけでなく堅実な守備力も兼備する。主戦の遊撃では2軍戦19試合で2失策。「(長所は)確実性。打ち取った打球をいかに確実にアウトにできるかが内野の務めだと思う」。この日は指名打者での出場だったが、今回は二塁、三塁でも多くの実戦機会を積む方針だ。

 遊撃のライバルには1学年上の小園もいる。「林さんも羽月さんも(高卒)2年目で1軍を経験した。僕も来年2年目。試合に出るのもそうですし、キャンプから1軍に呼んでもらえるように頑張りたい」。“ポスト広輔”を奪うべく、日南で抜群のセンスを磨いていく。(河合 洋介)

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2020年11月19日のニュース