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広島・九里 規定投球回クリアも自身初の2桁勝利届かず…

[ 2020年11月4日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2―2巨人 ( 2020年11月3日    マツダ )

<広・巨>先発の九里(撮影・奥 調)
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 広島・九里亜蓮投手(29)は3日の巨人戦で、9回2失点とし自身初のシーズン規定投球回に到達した。9回に菊池涼介内野手(30)の同点2ランで黒星は消えたものの、残り登板に全勝すると到達可能だった自身初の2桁勝利は消滅。今季12度目の引き分けで、シーズンの勝ち越しはなくなった。

 目標に届いた。自身初のシーズン規定投球回まで残り7回1/3として迎えた登板で、9回を投げ切った。「シーズンに入る前からノルマとしてやってきた。超えられたのはよかった」。現在リーグで規定投球回に到達しているのは7人のみ。立派に回数を積み重ねた。

 目標に届かなかった。登板前で8勝とし、この日を含めて今季の残り登板は最大2度。全てで白星を挙げれば、自身初の2桁勝利に届く状況だった。

 4、6回の適時打で2点劣勢とされ、7回終了時点で球数は113球を数えた。それでも、直後の攻撃で代打を送られなかった。佐々岡監督は「ここまでよく頑張ってきた。2桁のチャンスがあるので投げさせた」と無得点だった打線の援護を信じて続投させた。結果、今季2番目に多い138球。9回に菊池涼が同点2ランを放つも、2桁勝利に望みをつなぐことはできなかった。

 「結果的に粘り強く投げられたように見えるけど…。2死からの失点だったり、四球があった。ゾーンの中で勝負するのが自分の投球だけど、それができていなかったと思う」

 便利屋と呼ばれてきた。先発、救援の両方こなして、リーグ3連覇を支えた。今季で大卒7年目。先発陣の離脱が相次ぐ中、自身初めて開幕から1度も先発ローテーションを外れず、最後には投手陣の先頭に立っていた。

 分岐点は、開幕時期が不透明だった3月上旬にあった。調整登板として向かった2軍の教育リーグで7四球を与え、予定の4回を投げ切れずに降板。そのまま降格を告げられた。「四球で2軍に落ちた。すごく悔しくて…。こういう投球をしていてはいけないと思った」。この日は3与四球、8安打と走者を背負っても耐え続けた。

 10月以降は5戦3勝、防御率0・90の好成績。今季通算同2・96はリーグ5位に立つ。「シーズンが終われば、また来年となる。1年だけではダメ。続けられるようにやっていきたい」。強烈な印象は、今季だけで消えるようなものではない(河合 洋介)

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