これぞ女房役!広島・坂倉 森下に大きな追加点プレゼント 捕手としても好投引き出した

[ 2020年11月2日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3-0中日 ( 2020年11月1日    ナゴヤドーム )

<中・広23>7回2死一、二塁、坂倉は左前適時打を放つ(撮影・椎名 航)
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 期待を裏切る女房役ではない。1―0の7回2死二塁で直前の松山が申告敬遠され一、二塁。闘志を内に秘め打席に入った広島の坂倉が1ストライクから柳の外角カーブに踏み込んで放った一打は三遊間を破った。左翼・武田の本塁悪送球も絡んで2点が入り、森下の快投に応えた。

 「甘い球を積極的に打ちにいこうと思った。森下さんが頑張っていた。援護点になって良かった」

 打線は6回までに7安打3四死球で得点圏に4度走者を進めながら1得点。嫌な雰囲気を打破した一打に、佐々岡監督も「チャンスで1本が出なかった。1―0としんどいところ。あの2点が大きかった」と勝因の一つに挙げた。

 森下は大学4年時に、捕手と話し合う時間を増やし徹底的に対戦相手を分析し始めたという。それでも「大学よりも今の方が捕手とコミュニケーションを取っている」と明かす。その相手が坂倉。森下から「坂倉が大胆だから僕も大胆になれる」と感謝されたこともある。8月上旬からバッテリーを組み13試合目。この日は「持っている球種を偏らずに緩急を使えた」と的を絞らせなかった。

 チームは引き分けを挟んで5連勝。指揮官は「この3連戦、打線はよく打ったし、投手もよく投げてくれた。最後まで続けられるように」と満足顔だった。 (河合 洋介)

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2020年11月2日のニュース