67年ぶり快挙!阪神・近本 新人から2年連続で30盗塁 打っても4安打、打率3割もいける

[ 2020年11月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-6DeNA ( 2020年11月1日    横浜 )

<D・神23> 7回1死一、三塁、近本は二盗を決める(撮影・大森 寛明)
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 阪神・近本光司外野手(25)が1日のDeNA戦で2盗塁を記録し球団では初となる新人から2年連続30盗塁を達成した。セ・リーグでは52、53年の佐藤孝夫(国鉄)以来、67年ぶり2人目の偉業となった。打っても4安打の固め打ちで打率は・298まで上昇。3割も目前とし、残り6試合で「3割・2桁本塁打、30盗塁」の可能性を残した。

 猛虎が誇る「スピードスター」が、また球史に名を刻んだ。球団初となる新人から2年連続30盗塁。矢野政権では初となる7連勝に結びつかなかったが、最大の武器を存分に発揮した。

 「走る機会があれば、しっかり走っていこうと思っている。しっかり走って、点につながる盗塁をこれからもやっていきたい」

 初回、先頭で右前打で出塁すると、1死後、マルテが空振り三振する間に二盗に成功し29個目。1―3の7回1死一、三塁では右前適時打を放ち、続く糸原の初球に二盗を決め、糸原の二塁打で一時勝ち越しの生還を果たした。

 「僕は走れる時に、しっかり走れることだけで、そういうの(記録)はあまり気にしていない」

 記録よりもチームが最優先。得点につながる働きだけを頭に置いているだけに、数字には関心を示さなかったが、近本の足が相手の脅威となっている。2年連続盗塁王に向けてもリーグ2位の増田大(巨人)に7差をつけ独走態勢に入った。

 打っても存在感を示した。3回1死二塁では阪口の低めスプリットを中前打。5回1死一塁では高めカットボールを右前に運ぶなど今季6度目の4安打。3安打以上は昨季に並ぶ13度目を記録した。
 「ゾーンを上げて打てるタイミングの時はしっかり打ちにいこうと。打ちにいく球も間違ってなかったし、打ちにいけたというのが良かった」

 31日は5打数ノーヒットに終わり途中交代。その悔しさを晴らし、打率も今季最高の・298まで上昇させた。今季初の3割到達も視界に入り「頑張ります」と意欲を示した。

 残りは6試合。球団では1957年の田宮謙次郎だけが記録した「打率3割・2桁本塁打、30盗塁」の可能性も残す。「打撃」におけるラストスパートからも目が離せない。 (長谷川 凡記)

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2020年11月2日のニュース