球児はん、まっこと、おおきに!故郷高知が阪神・球児に「龍馬賞」 “前のめり”な姿は地元の誇り

[ 2020年11月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-6DeNA ( 2020年11月1日    横浜 )

<D・神23>観客にあいさつする藤川(撮影・島崎忠彦)
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 今季限りでの現役引退を表明している阪神・藤川球児投手(40)が1日、さまざまな分野で活躍した高知県内の個人、団体に贈られる「第35回龍馬賞」を受賞することが決まった。

 同県出身で高知商からドラフト1位で阪神入りし、大リーグ、四国・高知でもプレー。古巣に復帰後も中心選手としてチームを引っ張り、日米通算245セーブ(1日現在)を挙げるなど国内外での活躍が評価された。主催者は「日本にとどまらない長年の活躍は地元・高知の誇りであり、坂本龍馬の精神を体現していた」と受賞理由を説明。11月10日に引退セレモニーを行う右腕の華々しいキャリアの“終点”に故郷からの勲章が加わった。

 藤川は球団を通じてコメントを発表。「私自身も高知の偉人である坂本龍馬さんに憧れ「志」という言葉を胸に現役生活を送ってきました。ユニホームを脱ぐことになったこの年に、憧れの偉人の意志を継いだ賞を頂けることは非常に光栄ですし、私を育ててくれた高知のみなさんにお会いできることを心から楽しみにしています」と喜びを表現した。

 試合日程の関係で本人の出席は未定だが、授賞式は坂本龍馬の誕生、没日にちなみ、11月15日に高知市内で行われる予定だ。 (遠藤 礼)

 《最後の横浜で大和と抱擁》現役最後となる横浜での試合だったが、藤川に登板機会はなかった。DeNAの勝利セレモニー終了後、場内におなじみの登場曲が流れ、三塁ベンチから登場。左翼へ足を運びビジターの虎党に深々と頭を下げると右翼にも行きDeNAファンにも手を振った。一塁ベンチ前ではかつての同僚で31日の対戦で2ランを浴びた大和と笑顔で抱擁。「感謝しかない。(大和は)一緒にやってきた仲間だしユニホーム脱げば12球団の選手は仲間。そういうふうな姿をファンに見せられたのは価値があるのかな」としみじみと話した。あす3日から甲子園3連戦。「試合に集中して。その中で藤川球児の最後を一緒に楽しめたら」と表情を引き締めた。

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