場外弾放った智弁学園・前川 のほほんとした青年が変身した敗戦 指揮官に大阪桐蔭戦初勝利プレゼント

[ 2020年11月2日 05:30 ]

秋季高校野球近畿大会   智弁学園7-3大阪桐蔭 ( 2020年11月1日    わかさスタジアム京都 )

<大阪桐蔭・智弁学園>7回1死、智弁学園・前川はだめ押しの右越えソロ(撮影・井垣 忠夫)
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 地区大会が各地であり、東海など5大会で決勝が行われた。近畿大会では智弁学園(奈良2位)が大阪桐蔭(大阪1位)を破り2011年以来、9年ぶりの優勝。来秋ドラフト候補の前川右京外野手(2年)が場外弾を放つなど打線が機能し大阪桐蔭が誇る来秋ドラフト上位候補の松浦慶斗と関戸康介(ともに2年)の両腕を攻略した。

 来春選抜でも対戦が予想される相手に衝撃の一撃を見舞った。6―2の7回1死、智弁学園の前川が154キロ右腕・関戸の2球目、内角直球に体をうまく回転させ完璧に捉えた打球は右翼場外へ消えた。勝利を決定付ける高校通算29号だった。

 「チームを勢いづけることができて良かった。無駄なくコンパクトに振りました」

 1年夏から4番を打つ左のスラッガーは今秋から副主将となり自覚が芽生えた。奈良大会決勝で天理に敗戦した数日後、打撃練習で集中力を欠いたナインを見て「このままじゃダメだ」と一喝した。3回にソロ本塁打を放った主将で4番を打つ山下陽輔(2年)も「1年時は、のほほんとしていたが、今では頼れる存在」と精神的な成長を認める。

 06年就任の小坂将商監督にとっては大阪桐蔭には公式戦6度目の対戦で初勝利。「監督さんにも勝ちをプレゼントできてうれしい」。前川はホームランボールで膨らんだズボンの右ポケットを、満面の笑みでさすった。 (北野 将市)

 《課題残る2年連続準優勝》大阪桐蔭は、松浦、関戸に9回に登板した竹中勇登と登板した自慢の3投手がそろって失点し2年連続準優勝に終わった。打線も相手左腕・西村王雅に対し9安打を放ったが要所を締められた。西谷浩一監督は「目標は日本一ですが、日本一に向けて足りないのがよくわかった。課題が残りました」といい冬場の練習で底上げを図る。

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