日本ハム・上沢 球団10001試合目飾る!1試合目先発の一言投手との“縁”

[ 2020年10月6日 05:30 ]

日本ハムの上沢
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 不思議な巡り合わせで、日本ハム・上沢が新たな歴史を刻む試合に先発する。6日の楽天戦は、球団創設から通算1万1試合目。長い球団史の重みも感じ、今季ここまで7勝の右腕が意気込みを語った。

 「流れよく行けるようにしたい。何とか先発投手が胸張って(マウンドを)降りられるような成績で終わりたい」。前回9月29日のロッテ戦は初回の失点だけの7回3失点で敗戦投手。その反省も踏まえて「細かいところを狙うより、大胆に攻めたい」と続けた。

 歴史を感じる“縁”もある。日本ハムの前身セネタースが1946年にしるした球団1試合目に先発した一言多十(ひとこと・たじゅう)投手。現役最後に背負ったのが上沢と同じ背番号15で、出身は専大だった。74年も前のことに「だいぶ古いですね」と言った上沢は専大松戸出身。「大学はあまり関係ないですけど、面白い巡り合わせですね」と笑った。1万試合を積み重ねて巡ってきたマウンドは自身通算100試合目。借金7と苦しむチームのためにも、上沢は全力で腕を振る。(秋村 誠人)

 ◆一言 多十(ひとこと・たじゅう)1921年(大10)5月1日生まれ、静岡県出身。島田商から専大に進み、在学中に学徒出陣。戦後の46年にセネタースに入団。4月27日の巨人戦(後楽園)で開幕投手を務めてシーズン6勝。打っても規定打席に到達した。48年に引退。社会人を経て、50年に阪急で1年だけプレー。投手としての通算成績は68試合11勝28敗、防御率4・41。2010年4月16日没。享年88。

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2020年10月6日のニュース