北別府さん 勝負に熱くなるあまり言ってしまったのだとしたら「心から謝ろう」

[ 2020年10月4日 15:52 ]

セ・リーグ   広島13―2ヤクルト ( 2020年10月3日    神宮 )

北別府学氏
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 広島のエースとして通算213勝を挙げた野球解説者の北別府学さん(63)が4日未明、自身のブログを更新。3日のヤクルト―広島戦(神宮)で起きた広島ベンチからのヤジを発端とする乱闘寸前の騒ぎについて思いをつづった。

 「大盛選手ナイスホームラン。監督の期待に応え、信頼を勝ち得たね。その前の長野選手のホームランは、スターだなと惚れ惚れ」と、まずは7回に待望のプロ1号を放った大盛穂外野手(24)と今季6号を放った長野久義外野手(35)について触れた北別府さん。「しかしね」と続け、8回の騒動に触れた。

 ヤクルトが0―13の劣勢で迎えた8回1死一塁の場面。広島2番手・菊池保から左ふくらはぎに死球を受けた青木が倒れ込み、トレーナーに肩を抱かれてベンチ裏に姿を消した。そして次打者の山田哲が打席に入った時だった。三塁側から「もう一発!」のヤジが飛び、これにヤクルト側が反応。「もう一発はあかんやろう!」との声から両軍が本塁付近でもみ合いに発展し、警告試合が宣告された。

 「8回の野次。デッドボールを投げてしまった投手は、やってしまった相手のことを考えてイップスになる可能性もある程。次も投げてやろうかなどとは決して思わない」と投手の精神状態に触れると「内角をつくボールを立て続けに投げる事はもちろんありましたよ。それも勝つ為に、勿論投球の組み立て上のこと。デッドボールは投手にとっても相手バッターにとっても誰も得をしないし両方にとって大変なダメージで危険なこと。試合終了後に謝りに行く事もあります」と自らの現役時代を振り返った。

 「どこから聞こえたかはっきりとしませんが、もう一発と誰か言ってしまったとしたら、、、勝ち負けを争う野球ついつい熱くなって、しまったって事をぽろりを言ってしまう事も多々ある」と理解も示した北別府さん。その上で、もしも熱くなって言ってしまったのだとしたら「心から謝ろう」と続けた。

 北別府さんは1月に成人T細胞白血病を公表。5月19日に息子をドナーとする骨髄移植を受けて7月11日に退院し、現在は通院しながら自宅で静養を続けている。

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2020年10月4日のニュース