中日・大野雄 “当たり前”の2安打完封 修正バッチリ初回から剛速球、今季最多タイの11K

[ 2020年9月23日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3-0ヤクルト ( 2020年9月22日    ナゴヤドーム )

<中・ヤ(17)>5回2死、石川を遊ゴロに打ち取り、ガッツポーズする大野雄(撮影・椎名 航)
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 最後までマウンドに立ち続けることは当たり前になった。中日・大野雄は2安打完封勝利での6勝目に「“疲れがあるのかな?”と思われるのが一番嫌だった」と胸を張った。15年の自己最多に並ぶシーズン3度目の完封劇は前回15日の広島戦の4回4失点からの修正にあった。

 前回は初回で4失点し、本塁打と適時打は直球を打たれた。「ヨーイドンから強い直球が投げられるように」と登板間に遠投を入れた。体を大きく使って腕を振る。その効果は初回2死一、二塁のピンチに表れる。西浦を左飛に打ち取ったのは、146キロの内角直球だった。「この1週間怖かった」と話すが、練習への変化が勢いを生んだ。

 3回2死から6者連続三振を奪うなど、今季自己最多タイの11奪三振。リーグ最速で100奪三振を突破した。本人は「長いイニングを投げるなら早く打ってもらった方がいい」と、あくまで長いイニングを投げることを優先する。その完投数は15年を上回り、自己最多の7度目となった。この日も観戦に訪れた家族も原動力となっており「父親が何とか長く投げ、ヒーローインタビューを受けているのをこれからも見せたい」と話した。

 与田監督は、この日の試合前に左腕から「完投します」と宣言されたことを明かし「力強い男」と称賛した。チームは今季最長の4連勝で、3位のDeNAに1ゲーム差と迫った。 (徳原 麗奈)

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