西武・山川のポテンシャルを引き出した3人の松坂世代

[ 2020年9月20日 10:30 ]

12日のソフトバンク戦で通算150号本塁打を達成した西武・山川(撮影・中村 達也)
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 西武・山川穂高内野手(28)が、12日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で、日本人最速となる498試合目で通算150号に到達。「これからも1本、1本、ホームランを積み重ねていけたらと思います」と決意を新たにした。

 節目の一発を放った日、14年から4年間チームメートで、山川に魔法の言葉をかけた男、楽天の渡辺直人(39)が今季限りでの引退を表明。一報を聞いた主砲は「寂しい気持ちがあります。寂しいと思いました…」と神妙な面持ちで話した。

 13年ドラフト2位で入団した山川は、イースタン・リーグで14、16年と2度の本塁打王に輝いたものの、「1軍半」をなかなか脱しきれなかった。だが、17年8月1日。運命を変える一言を渡辺直から掛けられる。楽天戦の第2打席、無死二塁で「進塁打を意識しすぎた」という山川は遊ゴロ。ベンチに戻ると、「そういうのは俺たちがやるから、お前は大きいのを打てばいいんだよ」と諭された。

 「あの言葉は試合の中でのプレースタイルを確立させてくれた」――。「打撃に一貫性がなくぶれていた」という主砲は考えを改めると、翌2日の同戦で則本からの2発を含む3打席連続本塁打。長距離砲としての素質を一気に開花させた。

 試合後、気まぐれで打撃練習を行っていた際には現在、西武で2軍育成コーチを務める上本達之から「お前は練習しなくても打てるけど、練習すれば誰もお前に勝てなくなるよ」と、声を掛けられ一念発起。試合後の打ち込みが日課となった。

 そして、いつもひた向きに取り組む森本稀哲の姿に「練習に対する姿勢、グラウンドに最後まで残ってやるとか。一生懸命さは、ひちょりさんから学びました」と口にする。

 3人はくしくも球界で一大勢力を誇った「松坂世代」だが、何個も打撃タイトルを獲ったり、通算成績で上位にランクインするような「超一流」ではない。「だからこそ、あの方たちの言葉は響きました」と山川は感謝を惜しまない。多くの名勝負や数字だけでは計れないものがある。だからこそ「松坂世代」はこれからも語り継がれていくのだろう。(記者コラム・花里 雄太)

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