広島に“新星”の予感!育成出身の大盛 2安打2打点に初盗塁 昇格から目覚ましい活躍続く

[ 2020年9月14日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6-7阪神 ( 2020年9月13日    甲子園 )

<神・広(17)> 4回1死満塁、右線適時二塁打を放つ大盛 (撮影・平嶋 理子)                                                     
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 広島は13日の阪神戦に6―7で競り負け、今季2度目の同一カード3連敗。6投手を投入するブルペンデーで、同点の8回に塹江が陽川に決勝弾を浴び、今季最多の借金10に膨らんだ。それでも光明はある。1番・中堅で先発出場した大盛穂外野手(24)で、2安打2打点にプロ初盗塁もマークした。若い息吹は明日の活力源だ。

 借金10を抱える悔しい敗戦でも、胸を躍らせるプレーは確かにあった。1番・センターで今季4試合目の先発出場を果たした大盛が攻走で披露した躍動。プレーボール直後の初回、先頭打者でいきなり才能を発揮した。

 「まずは真っすぐから入り、前でさばけたのはよかったです」

 阪神・藤浪との初対決。カウント1―1からの153キロ内角低め直球を力強く振り抜くと、打球は右前に転がった。1死後、堂林の3球目には果敢にスタートを切り、プロ初盗塁にも成功。主砲・鈴木誠の先制3ランをお膳立てしてみせた。

 「思い切って行こうと毎日思っていた。今日も、先頭で勢いをつけるために走れたら…と思っていました」

 勝負強さを見せつけたのは2点を追う4回だ。1死満塁で、藤浪から好相性の馬場に代わった場面。2軍戦の通算3打数3安打が示す通り、1ボールからの内角スライダーを捉えると、鋭いゴロは一塁線を抜けて2点同点二塁打となった。

 「ワンバウンドは振らないように高めに目付けをして、しっかり打ちに行く形をつくって入りました」

 育成出身2年目の24歳。7月24日に初昇格して以降の活躍は目覚ましい。ここまで34試合に出場し、39打数13安打、打率・333。俊足と守備力だけでなく、東出2軍打撃コーチらと習得に励んだという、速球に負けないスイング力も魅力だ。

 「当てにいこうと思えば思うほど、ボールに当たらない感覚があった。しっかり打ちにいく中で、ボールにコンタクトできる打ち方を教わりました」

 希望に燃えて昇格しながら、1軍の壁にハネ返されるのが常の世界にあって、大盛の躍動は出色。朝山打撃コーチは「2軍では左投手とあまり対戦していない。スピードがあるので、右投手でいける時に1番で。チャンスは多くあげたい」と今後の起用に言及する。

 「先発でも控えでも全力でプレーできる準備をしたい。勝利に貢献できるように」

 広島で、育成ドラフトから1軍レギュラーに上り詰めた日本人選手は過去にいない。第1号へ。大盛の挑戦は始まったばかりだ。 (江尾 卓也)

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