近大・佐藤　小飛球の素手キャッチにスカウトも驚がく　打撃は2安打4打点と勝負強さ変わらず

関西学生野球   近大7－5関学大 （ 2020年9月13日    皇子山 ）

＜近大・関学＞8回2死満塁、右翼線に走者一掃の逆転適時二塁打の佐藤輝明はベンチのナインに向かって指を立てる　（撮影・井垣　忠夫）
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　阪神、巨人が今秋ドラフト1位候補に挙げる近大・佐藤輝明内野手（4年）が5球団12人のスカウトの前で、2安打4打点と勝負強さを発揮した。4―5の8回2死満塁、関学大・黒原の内角150キロ直球を振り抜き、一塁線を破る走者一掃の二塁打。「勝負のかかったところで打てるように練習してきた」と逆転打に胸を張った。

　守備でも高い身体能力を示した。2回無死一塁、相手のバントが三塁ファウルゾーンへの小飛球となると、スライディングしながら、素手の右手でキャッチ。DeNA・安部スカウトも「見たことない」と舌を巻くプレーにも「割とああいうのは得意なので」と涼しい顔だった。

　この日は本塁打はなく、母校の先輩・二岡智宏（現巨人3軍監督）が持つ通算13本塁打のリーグ記録に並ぶことはなかったが、打撃の状態は上向き。9月26日の次戦・京大戦に向け「しっかりと調整したい」と表情を引き締めた。　（桜井　克也）