中日・福谷 涙の理由は「悔しさ」プロ初の完投ならずも3勝目

[ 2020年9月3日 21:27 ]

セ・リーグ   中日6―0広島 ( 2020年9月3日    ナゴヤD )

<中・広>先制ホームランを放った福田(左)と勝ち星を挙げた福谷は笑顔でガッツポーズ(撮影・椎名 航)
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 中日・福谷が“涙の降板”の理由を明かした。

 「今日こそ完投がいけると思ったので、それが折れてしまった悔しさです。純粋に」

 先発右腕は7回まで広島打線を散発5安打無失点。

 だが、100球を超えた8回1死から連打を浴びてピンチを迎えると、鈴木への4球目を投げた直後に与田監督がトレーナーとともにマウンドへ。指揮官は「コンディション不良があった。『力が入りずらい』と本人が言った」と説明。相手主砲を空振り三振に仕留めたところで交代を告げた。

 プロ初の完投、完封勝利を「5回ぐらいから」意識し始めていた右腕は「結果、代わることとなった。悔しかったのが一番」と、9回まで投げきれなかった自分への歯がゆさを口にした。

 プロ入りから救援一筋だった福谷が先発転向したのは昨年。完投どころか、1軍マウンドで8回を投げるのもこの日が初めてだった。

 加えてこの日はプロ初安打に初適時打と2安打をマーク。慣れない走塁などもあり、足への負担は相当なものだったとみられる。

 「普段より、球数以上に疲れがあった。まだ力不足」と福谷。

 それでも7回2/3を無失点で3勝目。本拠地・ナゴヤドームでは17年5月26日以来、1196日ぶりの白星を手にした。

 お立ち台ではさわやかな笑顔に戻っていた福谷。完投、完封勝利する日は遠くないはずだ。

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2020年9月3日のニュース